香港の食事の中でも、火鍋っていうのは特にエンタメ性があって楽しい。
そんな火鍋、私の一番のお気に入り店は、九龍城の「方榮記沙嗲牛肉專家」。
九龍城=魔窟のイメージがありましたが、その跡地はすでに平和な公園に変わっています。
九龍城ってタイ料理を中心に(タイ系移民の人が多いかららしい)、おいしい店が揃っているグルメタウンと言われていますが、中心地からは電車もなくて行きづらい。なので行きは旺角あたりからタクシーに乗ります。
私:「ほい、がうろんせん、んこい(九龍城行ってという意のブロークン広東語)」
運転手:「九龍城のどこ?」
私:「方榮記っていう店」
運転手:「あー、あのすごい高い牛肉があるって店ね!」
高い牛肉…? よくわからんけど牛肉が名物なのは間違いないので頷いて、店に行ってもらうことにしました。
旺角から約15分。店の前にご到着~。
店の前のおじさんに予約した名前を言います。あ、たぶん予約したほうが無難です。
私「△時に予約した○○ですけど」
おじさん:「あー! やっぷん(日本人の意)ね! OKやっぷん3人!」
どうやら名前とかじゃなくて「やっぷん」でいいようです。他にやっぷんは来ないのか?
とりあえず通されて、まず座ってスープ(鍋底という)を選びます。
でもここはもうこれで決まり! 名物のサテスープと清湯のハーフ&ハーフ。
サテというのは香港の人たちの大好きな味で、ピーナッツバターにスパイスを入れたようなコクのあるスープのこと。店の隅におびただしい数のピーナッツバターの瓶があったので、たぶん本当にそうやって作っているのでしょう。
とりあえずここはこのサテスープがウリです。
サテスープには牛肉がお決まり。
といっても牛肉は色んなランクがあります。たぶん5段階くらいあると思う。まず手切りと機械切りがあって、高いのは手切り。メニューを見ると一番高いのは「極品牛肉皇」2500ドル!!!
他の具のほとんどの値段が2ケタ(20ドルちょっととか)なので、ものすごい違和感。タクシーの運ちゃんが言っていたのはこれだったのか…。でも100ドルちょっとのもあって、皆そっちを頼んでいるようなので、びびる必要はありません。
そして私にとってマストオーダーなのがこの「生根」。
薄くて固い油揚げをボール状にしたようなものなのですが、これをまったりコクのあるサテソースでいただくのがたまりません。これは20HKD前後だったような。たくさん出て来ます。そう、具はなんでも大量に出て来る。
他にも具は海鮮、野菜、キノコなどなんでもあり。
でも葉物はスープを頼んだと同時にものすごい量がいただけるので頼む必要はないかな。
お会計は…3人で軽く食べてビール飲んで486HKD(8000円弱)。
ほんとに軽くしか食べなかったので、普通に食べるなら一人3500円くらいになるはず。また牛肉のランクにもよりますね。一番安いのか下から二番目で十分だけど。
オマケの一枚。
九龍城の質屋の看板。
質屋といえばこうもりのマークが定番ですが、こんなに面白い顔ははじめて。
帰りは大通りに停まっているミニバスで帰るのが定番。乗りこなしが難しいミニバスですが、帰りは旺角行きで終点まで乗るだけなので無問題!
方榮記沙嗲牛肉專家
九龍城侯王道85-87號地下
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