なかでもずっと楽しみにしていたのが「ペナン・プラナカン・マンション」の見学!
プラナカン・マンションは、19世紀末に中華系の富豪が建てた一軒家。その繊細で華麗なる建築は今もその姿をとどめ、館内にはプラナカンの芸術品がひしめき合う……そんなペナンの歴史遺産です。プラナカンというのはご存知のとおり、華僑とマレー系女性の間に生まれた子孫のこと。皆さんだいたいお金持ちで、華やかな独特の文化を持っているのです。
私、このプラナカン文化が大好き
ペナンといえばシンガポール、マラッカと並ぶ憧れのプラナカン文化の本拠地!!! なかでもその総本山といえるのがこのプラナカン・マンション。ここを見なくてはプラナカンは語れない。
というわけで早速さっそく来ました
エントランスで入場料を払って、おじゃまします。
入場料は大人20RM。けっこういいお値段
中庭を囲むように建つ2階建ての館内。
商人の家(たぶん)とあって、一階がパブリックなスペースになってます。
食堂とか
(鏡の前のシャクヤクが素敵)
はたまた食堂とか。
麻雀ルームもありました。タイルがいちいちかわいい。
よく見ると不思議な西洋風のスタチューとかヴェネチアングラスが……。そう、大変言いづらいのですが
この家、かなりの成金テイストです。
西洋趣味と中華なカルチャーが渾然一体……。もっと素朴な南国のお屋敷を想像していたのだけどちょっと違った。そう、私はプラナカンの財力とパワーをなめていた。
訪れたのはものすごい暑い日の夕方。
年代物の建築に南国の西日が差し込む、その夕方の趣は素敵なのですけど。
2階はプライベートな空間。
寝室。控えめに言ってエロい(←すみません)。
この部屋には奥様と思われるニョニャ(プラナカンの女性のこと)の道具がたくさん残っていました。
この襟の高いチャイナドレス、すてきだなあ。
この淡いピンクもブルーも、たまらんです。
もう一つのベッド。
すごいかわいいけど、普段からこういうカラーリングの世界で暮らしてないとこの色の中で熟睡するのは難しい……。
この他にもヴェネチアングラスなど、西洋アンティークコレクションも見応えあり(公式WEBには1000以上の、と書いてあったけどざっくりすぎる)。いやー、お金持ちです。まいりました。
それにしてもここの家主はどんなビジネスをしていたんだろう。
やっぱり地理的に貿易の仕事なのかなー。とその財力のすさまじさに、建てた人のバックグラウンドを思い、肖像画をまじまじと眺める。
ノスタルジーとどぎつさの境界をゆく、プラナカン・マンション。
行く前は乙女チックでレトロな世界観にときめき、身悶え、キャッキャするものと思っていましたが、実際にはその濃ゆい世界と財力に圧倒されながらお屋敷を後にしました。でも、でも刺激になったよ……! 帰ってお金稼ごうと思ったよ!
このようにディテールの一つ一つが凝っているので、よーく見ようとすると(広くはないけど)けっこう時間かかるかもしれません。
見学時間は9:30〜17:00。
プラナカンファンは必見です
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