香港に来ると俄然、トリュフ愛が覚醒します。
香港のメトロポリタンな空気感とその官能的な香りに頭がくらくら、毎回うっとりしています。トリュフに心奪われるのはどうやら香港人も同じようで、点心に、バーフードに、トリュフ入りの食べ物は最近急増している模様。そしてそれを見つけるたびに脊髄反射で注文しています。
なんかこの香りには、人を惹きつける何かがある。
1.憧れの名作を求めてランカイフォンへ。
向かったのは香港の六本木、ランカイフォン。夜の街です。
この夜のお目当てはトリュフで真っ黒の大判ピザ。
それを食べられる店があるのがこのランカイフォンというわけです。その店はランカイフォンの中でもいけてる店が多数入っているカリフォルニアタワーの中にありました。
2.お目当てのトリュフ料理の店はこちら。
イタリアンレストラン「Mercato」。
予約していくべき、ちゃんとしたレストランですが、今回はピザだけ食べたい!ということでアポなし来店。この日は確か金曜で夜になるにつれ混み合ってきました。
よいこは予約してください。
一品だけなので、カウンターで軽く食べさせてもらうことに。
お通し。小麦を食べる前に小麦ですが、おいしかったです。
3.憧れのトリュフピザ様ご降臨。そのお味は…?
待つこと15分。どこからともなくいい香りが…!
来ました! トリュフ&温泉卵のピザ。
サーブされる時の香りが芳しくて、レストランじゅうの人がこっちを見るのです。
「いい香りだねーー」と、スタッフの皆さんにも笑顔で祝福(?)される。バースディケーキを注文したお誕生日の客のようになってしまいました。これ注文するだけで誰もがバースディガール気分になれる。驚くべき食べるパワースポット。
肝心の味なのですが、日本のピザよりしっかり焼き込んであります。かなりカリッと香ばしい。ゆえにトリュフの香ばしさも引き立つ。またこのトリュフ×温泉卵という組み合わせが最強です。
となるともちろん、お値段も安くはないです。確か290HK$くらいだったような…思ったより高くて「なんだと?」と思いましたが、旅先でお金のことは極力考えない主義なので迷わずいきました。
ましてこれは「日本で食べるより安い」というより「日本では食べられないもの」。
トリュフピザというものはあるだろうけど、ここまですっかりトリュフまみれ、しかもwith温泉卵っていう「おいしいもの×おいしいもの=すっごいおいしいもの」という無邪気な図式も大人気なくて香港らしい。日本って高級食材をもっとおごそかーに使うと思うんです。でも香港は惜しみなく気前よく!
4.もう一つのおすすめトリュフアドレス。
ここのトリュフパスタもものすごーく大好きです。毎週末たべたい。
そして私は、この後もあちこちのバーでトリュフ味のフレンチフライを立て続けに発見し、そのたび律儀に頼むという始末。大人気なくトリュフまみれ。どこも同じと思うでしょう。でもそれがまた同じトリュフポテトフライでもバーによって違いました。また報告したいな。
トリュフ研究の旅、まだまだ終わりそうにありません。
そして香港のトリュフブームもますます加熱しそう。っていうかもう定着してる?
Mercato
8/F, California Tower, 30-32 D'Aguilar Street, Lan Kwai Fong