年明け香港で絶対に行きたかったのが、中環(セントラル)にオープンしたてのバー「Draft Land(ドラフトランド)」。
仕掛け人は、みんな大好き香港のスターミクソロジスト、アントニオ・レイ氏。このドラフトランドは台湾の人気バーをアントニオが招聘して、香港に上陸したお店のようです。
コンセプトは「Cocktails on TAP」!!!
つまりタップ(ビアサーバー)から、すでに出来上がっているオリジナルカクテルをすばやく提供してくれる店だということ。
普通カクテルといえば注文をして目の前で作ってくれる、いわばオーダーメイド方式。
「ここではビアバーのように、バラエティ豊かなカクテルを安定した味で、いつでも誰でも楽しめるようにしているんだ」
と話してくれたのはバーテンダー(メガネ紳士)のアレックスさん。人気店で腕をふるってきたというのも納得。そんな品格あるナイスガイです(あ、写真にはうつっていません…)。
早速カウンターでオーダーしましょう。
カクテルは常時、24種のカクテルがスタンバイ(一部売り切れもあり)。
メニューは台湾と香港レシピ、両方ある模様。烏龍茶を使ったものや、ソジュをベースにしたものなど…。一筋縄ではいかないミクスチャーに、アントニオ様の非凡なセンスが漂います。
またこのカクテルが、好奇心をそそる名前ばかり。
気になるものはカウンターで試飲させてもらえます。これもビアバーみたいで楽しい。私は5種くらい試飲してしまった。これは飲みすぎ。
で、注文したカクテルはこちら。
左のロングが烏龍茶の香りとほろ苦さが効いたOolong Collins
右が、インディアペールエールを使ったIndia P Punch
ともに90HK$。
このように、ビールとのコラボカクテルも。やっぱりタップということでビールさながらのフレッシュ系が多いんですが、試飲させてもらった「Rum Staut」なんかは甘めで濃くて、ゆっくり楽しむ食後酒にもなりそう。
そしてお値段もセントラルの一等地としてはリーズナブル。
ここから歩いて5分ほどの場所にある同じくアントニオの超有名店「Quinary(クイナリー)」は一杯140HK$ほど。やっぱりタップで注ぐというスピーディなスタイルで、人件費などもろもろのコストが抑えられているものと推察。(と、急に世知辛い話)
「オープンからまだ数日」というのに席は9割方埋まっていて、注目度の高さを感じました。信頼のアントニオ印。
クリエイティブなカクテルをファストフード感覚で楽しめるこの店。使い方もアイディア次第で広がりそうです。
スタンド感覚で立ち寄るのもいいし、ランカイフォンに近いWyndham Streetという好ロケーションにあるのでディナーの待ちあわせ、バーホッピングの起点にも。
そして会いたかったアントニオは、やっぱり不在。
お店のお姉さんにも「アントニオはどこにいるかわからないのー。いつもそうなのー」と言われました。私調べでは、彼は毎夜2時間ごとに自分の営む店を巡回しているらしい(※本人から聞いたので合っている、きっと)。だから不在なのは仕方ないとして、どこかの店にはいるはず…???
そこで香港トレンドセッターである現地ジャーナリスト、甲斐美也子さまのタレコミ(?)によりますと
「アントニオは大阪でUFOキャッチャーしてるみたい」
とのこと。これにはアレックスさんと笑いました。こういうダイナミックなすれ違いもグローバル都市、香港らしくて最高に面白い。
「彼はフェアリーだから許して〜」
お店の皆さんたちの言葉を背中に聞きながら、総本山Quinaryへ。
そしてそのQuinary。
またこちらはこちらで、ものすごい熱気でした…。バー先進国・香港のトップバーのエネルギーがどれほどであるかを見せつけられ、がっつり香港ハイになりました。いやー刺激的ですね香港の夜。
何回行っても、毎回「そうくるか!」という驚きと発見がある。
そんな油断ならない街・香港が好きです。
アガったまま次に続きます!!!
次はQuinaryかスリランカのボートサファリか…!??
Draft Land
63 Wyndham Street,Central