夜20時過ぎに香港着。
この時間からだともう遠くに行く気もないし、さくっと食べて、さくっと寝たい(早い)。この日泊まった香港大学駅(HKU)のホテル「Hotel JEN(ホテル ジェン)」の近くで何か食べようと思って、夜の街をぶらぶら。
といってもこの辺、昼間は市場や小さな商店が連なり活気があるけれど、夜は静か。灯りも少ない。知らない店に行ってみたいけど、何度となく泊りにきているので、もうあまりないかな…と思っていたら正面にオールドスクールな麺屋さんを発見!
とても昨日今日できたようには見えないけど、全然気づかなかった。あえていうならオーソドックスすぎて気づかなかったのかもしれない。
というわけで適当に入店。
するとおじさんが「日本人? いらっしゃい!」と流暢な日本語で迎えてくれました。海外では防犯の意味も込めて常に真顔なので、それほど日本人と思われないのですが、なんでそう思ったんだろう。ていうかなんで日本語上手なんだろう。
色々聞いたら、おじさんは麺屋さんの前は日本企業に勤めていたとのこと。なので超〜ローカルな店にもかかわらず、おじさんの日本語はていねいで、しかもボキャブラリーがこなれている。
メニューはこのようにオーソドックスで、一通り揃っているといったかんじ28HK$(400円くらい)からと今時お安い。私はあの輪ゴムみたいな(ほめてます)香港麺の細麺が大好きですが、伊麺(平打ちのフェットチーネみたいなやつ)もあります。注文する時「どっちにする?」と聞かれるので、優柔不断な人は入る前に心に決めておきましょう。
とりあえず挨拶がわりの鮮蝦雲呑麺(ワンタンメン) 28HK$。
ワンタンがふわふわ、スープも他より淡い味付けで夜でも胃に負担なく食べられる味でした。青ネギが別添えになっているところがエレガント。
そしてたまには牛筋麺、30HK$。
ぷりぷりのコラーゲン質たっぷり。翌朝お肌ツヤツヤ、なんてことは言いませんが(だって人間の体って内臓や軟骨とかほぼコラーゲンなので肌に効く確率は限りなく…)。穏やかな薄味のスープと煮込んだ牛スジで、関西のおでんを思い出してしまった。それにしても具だくさん。
なぜか煮込んだしいたけをサービスしてくれました。甘辛くて、麺のトッピングによい。
その他、新鮮なフィッシュボール入りの麺や、イカ入り麺などシーフード系も人気のよう。
「ありがとう、またきてねーん」というご機嫌なおじさんに見送られてホテルへ。
「久々に日本語を使いたいおじさん」vs.「外国語を使いたい私」がせめぎあって、日本語と広東語、英語が飛び交う3カ国語ディナーとなりました。24時まで開いているそうなので、もっと遅くに着いた時にも心強いですね。
まさか目と鼻の先にこんな店があったとは知らなかった。いつもきょろきょろしながら歩いているつもりでも、意外と見てないものなんですよね。香港大学駅前はなんとなくわかった気でいたけど、まだまだビギナー。着いた瞬間から「あの店なくなってる!」「あんな店できてる!」「こんな店あったっけ?」とか毎回言っている。
潮州料理「滷水」(ロウソイ)の「鵝公館」がなくなったのも自分的にはイタイ。今はそのまま居抜きのお粥屋さんに。一緒に紹介した「永利」は健在なので貼っておきますね。ここの牛バラ丼。
あとホテル ジェン香港(Hotel JEN HongKong)はだいたい相変わらず。安定のカジュアルホテルですがシャングリラ系列なのと長くいるスタッフが多いため、まさに安定したサービスを受けられます。
www.girlstraveler.comクラブラウンジが素敵だったので、クラブフロアバージョンを貼っておきます。豪華なシャンデリアもシャンパンもないけれど、海を眺めてのんびりできる静かな場所。ご参考までに。
スーパーとかこういう食堂とか、必要なものは全部揃っていて便利なのにのどか。
いいなあ、HKU。
源興隆麺家
西環皇后大道西453號地下