香港は言わずもがなの麺パラダイスですが、なかでも私が好きなのは雲南米線。雲南省のビーフンのことなのですが、もちもちふわふわとした食感と、さっぱりとしたスープの組み合わせがやみつきです。
最近見つけた絶品ビーフンが佐敦の「雲南啊老表黑山羊湯鍋米綫」。
ここの特徴は、なんといっても雲南名物の黒ラム(黒山羊)を具にダシにと使っていること。ヤギのようなものなのかと思っていたんですけど、これが本当にくせがなくて、素晴らしく上品なスープ。写真は地味だけど、びっくりするほどおいしいんです。
場所は佐敦から徒歩4分と便利な上海街沿い。おいしいもの激戦区です。
まず目に入ったのはインパクトのある垂れ幕。
どうやら少数民族「苗(ミャオ)族」の伝統食で、天然の草を食んで育った羊ということです。
店内はばだ時間が早いからか、6、7割の入りでした。
二人で来ているお客さんは、大碗をシェアしている人が多いので私もそれにならって大碗+サイドメニューのきくらげをオーダー。このきくらげマリネも雲南米線の店の定番。きくらげ好きなのでマストで注文します。
肉は注文する時に、皮あり?皮なし?と聞かれたような気がします。私は皮あり派。
5分ほどして料理が登場。
このさっぱりとしたスープが、ラムのダシがきいていて本当においしいんです! ラムというと臭みが強いイメージがあると思うんですが、それが全然ないのが驚き。とにかく旨味とコクしかない。それはもちろん私がラム好きということもあるんですが、おそらく苦手な人でも普通のラムよりもクセは感じづらいはず。
その旨味の源は、どんぶりのふちでキラキラ光る黒山羊オイル!
これも店の自慢だそうで。全然脂っこくないし、ラムの脂は体に吸収されにくいと聞いたことがあります。しかも麺も米ということで、Wでヘルシー。私は体質的にコメ派なので(と信じている)、フォーやビーフンがありがたい。
お会計は80HK$ちょい。二人で1200円くらいでしょうか。
大満足で店をあとにしました。
地元メディアの記事で見たんですが、この店の本店はKwun Tongにあり、そこで連日大繁盛となったことで中心部に進出してきたようです。佐敦店はまだ落ち着いて食べられるので、いまが狙い目かも。私は次回は酸辣スープを試したいなあと。
一方「雲南米線は食べたいけど、ラムはちょっと…」な方はこちら。
www.girlstraveler.com愛してやまない「譚仔三哥米線」。
HKIA香港国際空港にも支店があり、市街地とほぼ同じくらいの価格でおいしい米線が食べられます。店名に「三哥」が入らない店もあるんですが(暖簾分けか断裂か)、私は断然「三哥」派です。全然違います。
というわけで最後は結局「三哥愛」を語ってしまうわけですが、黒ラム米線もめちゃくちゃおいしい。見た目はシンプルなのですが、食べてみると写真で語れないうまさをわかっていただけると思うので、ラム好きはぜひ食べて確かめてください。
南啊老表黑山羊湯鍋米綫
佐敦上海街35號地舖