マカオに深夜着した翌日の朝食はホテルから近くのレトロ食堂「南屏雅敘(NanPing)」に行きました。ここがもう見てのとおり、めちゃくちゃ絵になる! ホテルから5分、ぶらぶら歩いていて見つけたんですが「これは名店オーラを感じる…!」と思って飛び込んでしまいました。
最近はお店選びも下調べなどする余裕がなかなか持てず、その場の勘で適当に入るか、ネットの地図上で近場の店でいいかんじのところを調べるかというかんじ。でもその「いいかんじ」が必ずしも点数やレビューとは比例しないっていう。それがまた難しくもあり、楽しくもあり。そのぶん好みのお店に出会えた時は俄然、自己肯定感が高まります。
今回はそういう中で見つけた、どストライクのお店です。
1.「南屏雅敘(NanPing)」は内装がフォトジェニックすぎる!
レトロかわいい内装にひたすら萌える。
それがこの店最大の魅力かもしれません。レトロかわいいというのはなんだろう。「ボロい」じゃないんですよね。ただ年月が経ってるだけじゃなく、デザインや色も素敵で、いまも現役で活躍してる活気のある場所であることがマスト条件な気がします。
だって朝からこの活気! この繁盛っぷりが現役感の源。
二階もありますが、にぎにぎ感を楽しみたい場合は断然一階でいきましょう。
でも二階もかわいいんですよ、ほら。もう来てる人も含めてかわいい(……)。
カラーリングの絶妙さはもちろん、清潔感があるのがこういう店では大事な条件である気がします。でもここまで絵になる空間って、いまや香港でも少ない気がする。
2.「南屏雅敘(Nam Ping cafe)」は特製サンドイッチがおいしい。
これです。布団を二つ折りにしたようなたまごサンドがここんちのスタイル。白い敷布団と黄色い掛け布団をラフに二つ折りにしたような作りが好きです。
たまごサンドはいくつかがあるんですが、一番人気は「Nam Ping Sandwich」。たまごの中にハムとチャーシューが入ってるというもの。ハムだけのもありますが、チャーシュー入ってたほうがいい、絶対!!! なんですかね、味にメリハリが生まれるっていうか。27パタカ(=香港ドル)とちょっとお高めですが、ナンピンサンドが絶対いいと思う。
その他お値段表はこちらです。お値段表まで最高。
3.「南屏雅敘(Nam Ping cafe)」は、ドーナッツもおいしい。
オイマイ(テイクアウト)売り場を激写。
ほぼ砂糖。
運動会の障害物競争で小麦粉の中から口でお菓子をとるみたいなの、ありましたよね。あれを思い出しました。というくらい砂糖まみれです。
中に入ると、他にもたくさんパンやドーナッツがあります。どれも大きい。
パンと同じくらい、お兄さんの背中がかわいすぎます。この店は家族経営らしくて、この人にそっくりな男性がもうひとりいるんですが、二度行ったけど全く区別がつかなかった。兄弟なのか、親子なのか。私の中ではどちらの説も消えていません。
4.「南屏雅敘(Nam Ping cafe)」は、環境もかわいい。
「環境がかわいい。」
もはや「かわいい」が進化しすぎて意味かわからないと思いますが、間違いないです。かわいいです。
というのも、この店が面している「十月初五街」というローカル通りが、プチ商店街のようで本当に素敵なんです。私は「じゅうがつはつごまち」と呼んでいましたが、その語源に思いを馳せるのも楽しくて「十月の五日に市が立った…とかかな」と、一人で地図を見て妄想していました。
この通り、スーパー、商店、廟みたいなちょっとした歴史スポットなどいろんなものが小さな通りにぎゅっと詰まっていて、歩くだけで楽しかった。滞在中何度も足を運んだし、もうなんならこの通りを歩くためにマカオ行きたいほど、気に入っています。
「南屏雅敘(Nam Ping cafe)」といい「十月初五街」といい、香港では消えつつある下町情緒が現役で存在している。ぜひオールド香港好きは行ってみてほしいです。もっと「十月初五街」の写真とか様子も載せようと思ってたけど、長くなってきたので今度続編を作ることにします。と、今決めました。
最後に、前回のマカオ航空&マカオ空港の記事はこちらです。「くうこう」「こうくう」って混同する…。マカオへの行き方、市内へのアクセスなどなど。
あとすこしマカオ、続きます!
南屏雅敘(Nam Ping cafe)
十月初五街85-85號A地下