小田原日帰りの旅、第二弾です。
「守谷のパン」であんパン、甘食、クリームパンというレトロなチョイスをキメた後は、地元の中華料理やさんに行きました。
(前回はこちら)
さてランチは街中華。
小田原まで来て中華かよ、という声もあるかもしれません。
が、なんか評判の寿司屋さんとか魚の店はぎらついてるっていうか、観光ムードが強いというか。日帰りでふらりと来た身にはちょっと肩が凝るかんじだったので、地元で評判の中華へ行くことにしました。
その店が、駅から歩いて10分ほどの「氷花餃子」です。
とにかく情報量の多い中華料理店「氷花餃子」。
この店を選んだ理由は、地図アプリで見ておいしいオーラが出ていたから。なんとかログは信仰していない硬派なので、店選びは知人の口コミか地図です。
と思ったんだけど…実際来てみるとおいしそうオーラより情報量の多さに圧倒されます。
字、多っ。色、すごっ。
雑居ビルの二階を「天国への階段」というメンタルの強さに感動。
とりあえず入ることにしました。
店内。
何度もすみませんが、地方の老舗中華という趣き。
この郷愁と哀愁をかきたてられるシャンデリア。こういうの、どっかで見たことあるなと思ったら、ナイトクラブを居抜きで使ってるワインバーでした。しかも中華といいながら、奥に畳敷きの座敷が。きっと地元の法事で使ったりもするんでしょう。
「氷花餃子」のシグネチャー2品。
まずやっぱり、店名にもなっているほど自慢の氷花餃子を注文。
6個550円(のはず)。
厨房がガラス張りで焼いているのが見えますが、向こう側を向いて焼いているので、工程とかはわかりません。
そして氷花餃子とはなにか。
説明しようかなと思いましたが、店に貼ってあったのでそのまま流用します。まじで情報量が多い。読解力、文章力のある子供が減っているとなんかの記事でみましたが、もうそういう子は毎週ここ来たらいいと思います。
一言でいうと、宮廷料理であるそうです。
氷花というのにふさわしい繊細派餃子。普段羽つき餃子をとくには有難がらない私ですが、これに箸を入れる時はちょっとドキドキしました。
クレームブリュレの表面にスプーンを挿すアメリの心境に似ていると思います。まあ、アメリ見てないですけど…。
そしてもう一つの名物がチョマーメンなる麺料理。
漢字で書くと炒馬麺。チャオマメンという表記も見かけましたが、どうやらここのオリジナルというわけではなく、本国にあるものらしい。特定はできなかったけど四川方面の郷土料理のようでした。
一言で言うと(何でも一言で言う面倒がり)、辛いちゃんぽんといった趣き。
麺と具が半々くらいで、すっごく野菜を食べた気になります。あと見た目ほど辛くないので(おそらく日本人好みにしてある)、誰でも食べやすいと思います。
ただけっこうオイリーなのと、真っ赤なので、胃と白い服に気をつけてください。
なんといっても手打ちというだけあり、太めのちぢれ麺がおいしい! コシがあって刀削麺のように厚みも均一ではないので、コシのあるところとなめらかなところを一緒に楽しめて飽きがきません。
メニューを見ているとおすすめ料理は赤字で記してあるのも注文しやすいところ、何食べてもおいしそうだったので、今度はお座敷で団体さんで遠足したいな。そんな日が早く来ますように。
と、午後は杉本博司さんのアートスポット「江之浦測候所」を予約していたので、さくっとランチを終えて東海道線に乗ったのでした。
駅前がけっこう拓けてて、歩くだけでも明るい気持ちになる小田原の街。海のある地方都市にありがちな平たくてゆとりのある平和なムードがすごく好き。
港町であり、城下町。そしてなんといっても相模湾の温暖な気候でみかんとか野菜もたくさんとれちゃう豊かさ。明るくて活気のある空気はそういう風土に根ざしているのでしょうか。
なんかこういう味のある看板がいろんなところにあるんですよね。
今日も一日、
明るく、楽しく、元気よく、
そして笑顔でいきましょう!
けっこうハードル高い標語です。あとこのどこかで見た生き物…。
と、つぶやきたくなる眼鏡屋さんの看板。都会の暮らしに煮詰まったら、ちょっと頭をゆるめに来るのにいいと思います。小田原。
そしてついに次回は「江之浦測候所」に行きます!