上海で絶対体験したかったものが「喜茶(HEYTEA)」のチーズティー。
2012年に誕生して以来、中国全土、香港、シンガポールなどに支店を構える大人気ティースタンドです。人気はドリンクにチーズフォームをのせたチーズティー。去年の春には日本上陸の噂も(けっこう具体的に)ありましたが、その後のコロナ問題のせいか立ち消えに…。
でもそのうち上陸すると思いますので、楽しみ〜!の意味もこめて紹介します。そうそう、先日も中国茶ドリンクの先生として中国と日本を行き来している方と「HEY TEA、おいしいですよね〜!」と話題になりました。プロのお墨付き。その方が東京に開いたショップの話もいつかしたいです。
タピオカ、チーズティー…本場で飲んだらもっとおいしい説。
子供の頃からジュースとフルーツを好まず「それでも女の子か」と親から揶揄されてきた私。その批判が正当かどうかはともかく、日本でタピオカをはじめ中国茶ベースのドリンクが人気になったときも、やっぱり自分から飲みたい味かといえば「?」でした。それなのに、香港で飲むフルーツティーは大好き。カラフルなフルーツがふんだんに使われていて、作り物じゃない味がして、すっきりして蒸し暑い日に飲むとそれはそれはおいしかった。やっぱりあれはフルーツが豊富な南国の、あの気候の中で飲むからおいしいんじゃないか。そしたらチーズティーだって、本場中国で飲むのが一番なのでは…(強引)??
そしてずっと行ってみたかったのがこの「喜茶(HEYTEA)」。
香港にも支店があるのですが、とにかく人気らしい! とにかく待つらしい!という噂ゆえに訪れたことはありませんでした。店舗がたくさんある上海ならもうちょっと楽に頼めるかも。ということで…、たまたまホテル隣のショッピングモール「正大広場」に入っていた支店に、滞在の最後の最後に駆けつけてみました。
デパートの上層階にどーんと存在する、活気あるカウンター。こちらで注文します。人はたむろしているけれど、並んでいるよう並んでないような。関西の地下鉄か…(関西の皆さん違ってたらすみません)。なので人混みをかき分け、前へ。
メニューは基本こんな感じ。
芝士がチーズという意味なので、「芝芝」と頭に付いているものがチーズティーなのでしょうか。お値段は20〜30元が中心。
そしてカウンターで注文します。
私「初めて飲むんで、代表的なチーズティーを飲みたいんですが」
店員さん「いちごのやつが一番人気っす」
私「じゃそれで」
注文はそんなかんじでさっくり決定。メニュー名は「木苺」32元でした。芝芝はつかないの?
で、ここから呼ばれるのを待つ。しかし私は一泊二日の旅人。いまから一時間で荷物を片付けて空港までDiDiで行くことになっているのです。つまり時間がなーーい!
私「どのくらい待ちますか?」
店員さん「30分くらい」
私「これから空港に行くからそんなに待てないんですけど(超勝手)」
店員さん「じゃ5分で」
…話はやっ!!! こういう話の速さ、大好き。上海人、話わかるわー。
右上のモニターに番号が出たら取りに行くパターン。病院の会計または処方箋薬局方式です。関係ないけど前のお兄さん(赤)のトレーナー、すごいですね。
そしていろんな人のドリンクを「それもおいしそうだな…」って思いながら、カウンターに張り付いて待つことしばし(番号呼ばれるまでずっといる迷惑な人っていますよね…まあ私なんですけど)。
来ました、木苺!
もちろん物価からしたらお高めといえるんだろうけど、この大きさはすごい。
そして気になるお味ですが、想像以上においしい!!!
下のいちごスムージーの甘酸っぱさと、上のチーズフォームの甘じょっぱさのコントラストがすごくいい。特にチーズフォームの塩気が甘さや果実の甘酸っぱさを引き立てて、全体を立体感のある味にしているんです。さすが美食の国…4000年の歴史は伊達じゃないな。
おすすめの飲み方はストローを上下させて、上のフォームと下のイチゴを交互に飲むこと。ちょっとお行儀悪いかんじですがこれがたまらんので、日本上陸の際はぜひともお試しください。
HEYTEA、luckin coffee…。上海のドリンク事情。
ちなみにインターネットで注文もできたっぽいです。たぶんこのご時世だから、あの時よりもネット注文システムは進化してそうな気がする。そういえば上海でネット注文といえば、スタバを凌駕する勢いのラッキンコーヒー(瑞幸咖啡/luckin coffee)が当時話題でしたがすっかり衰退してしまったようで。ネットで注文して、配達とかもしてくれて、紹介者には確か一杯無料みたいなキックバッグがあった気がする。1年前は新しいって思ったけど、コロナな世界になったいまはもう新鮮ではないから不思議。
でも「喜茶(HEYTEA)」のおいしさは、いまも新鮮に残ってます。あーーー早く日本にも来ないかな。
食べ物もチーズ推しでした。
チーズパンにチーズケーキに…。チーズティーとチーズ×チーズをやるのだろうか。香港と同じく、まったりクリーミー味がお好みのようです。だからみんな北海道とか好きなのかな…と妙に感心。
あ、前回までのお話はこちらです。おフランス租界。
www.girlstraveler.comそして次回はこの旅で唯一ハマった食べ物「生煎」こと焼き小龍包の話を。いやー、にしても粉もん多いですね、上海。粉もん控えめを心がける者には誘惑が多い街でした。