酸辣湯麺の元祖として名を馳せる「赤坂 榮林」が一旦クローズ、移転するとのこと。
そんなこととはつゆも知らず、ある午前中、お店の前を通ったら開店前にもかかわらず行列ができていました。時計を見ると11:20くらい。ランチは11時半開店のお店が多いから、このくらいの時間は人気店に入るチャンス。
ということで私も行列の最後尾につくことにしました。そこからまもなく扉が開いてカウンターに案内されました。もちろん注文するのは名物の酸辣湯麺。
メニュー。オレンジ色の枠で特別扱いされたことで、かえってどこにあるのか目立たなくなってる酸辣湯麺…。
このお料理が有名なのは、酸辣湯麺の元祖だから。…というのもそうなんだけど、なんといってもあのカップヌードル「中華三昧 酸辣湯麺」の監修、いうなれば元ネタがこれ!というのも大きな理由。
祖母から3代続けて、年季の入った中華三昧ファンの私。子供の頃は上海風(醤油味)と北京風(塩味)の袋麺しかなかったように記憶していますが、最近はバリエーションも増えてうれしい限り(関係ないけど「涼麺」についてる中華辛子、最高すぎませんか?)。なかでもこのノンフライの「中華三昧 酸辣湯麺」はカロリーが低いこともあり、味のクオリティが即席麺離れしていることもあり、困るとお昼はこれ!っていう大好物。いまも忙しい時のお昼はだいたい「いなば」のタイカレーかこれですね…。あ、脱線しましたね。
そんな中華三昧オタクに、元ネタの味はどう感じるのか?
きました、こちら。1300円かな。
一口食べてみるとその味に息を呑みました。
これは…中華三昧そのもの!
いや、けなしてない、けなしてないんです。中華三昧の酸辣湯麺で感じるあの鋭く爽やかな酸味、ふわっとしたとき卵、とろみのある汁が細めの卵麺にからむさま。どれをとっても大好きな中華三昧の味です。ボリュームとか、鶏肉の細切りとか具の存在感はやっぱりこちらに軍配が上がるのですが、中華三昧の再現力、すごすぎないか。そしてレシピを惜しみなく中華三昧に伝授する「赤坂 榮林」さんのフェアプレー精神、すごすぎないか。
調べたところによるとお店側も中華三昧の完成度に驚き「これじゃ店で出す意味なくないか」とまで思ったとかなんとか。
やっぱり私の中華三昧はやりよる。そして元ネタもあっぱれだ。
と、一人満足顔で店を後にしたのでした。
移転は9月、場所などの詳細はWEBで後日公開されるとのこと。コロナで大変なとき、この時間を移転や改装などのリニューアルに費やす店はちらほらあって、そういう店は賢いと思うし、また息の長い繁盛店ほど有事の際の立ち回りが見事であります。
あ、でも軽井沢店はやっているそうなので「そういえば私、偶然軽井沢に別荘持ってたわ!」って人はぜひ行ってみてくださいね。
東京アジアごはん、ぼちぼち続きます。