香港女子旅研究所。

香港好き。いまはマレーシアシリーズ公開中です

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コロナ時代のマレーシア旅日記  1日目

【はじめに】

2022年8月。2年半ぶりの海外旅行に行ってきた。

行き先はマレーシア。

海外なんて大丈夫?という声が聞こえてきそうだが、結果としては「大丈夫」だった。というよりは準備して計画して「大丈夫」にした、と言ったほうが正しい。いきあたりばったりで行ってもぜんぜん楽勝です!なんて言えるほどには私は旅慣れてもいないし語学堪能でもない。そんな私の7泊8日を通して「いま、海外旅行に行くということ」が伝わるとしたらうれしい。

実は今回の旅ではあまりSNSでリアルタイム発信をしなかった。

私のSNSアカウントは伝えてもいないが勝手に周りの人に知られているので、仕事関連の人などリアル知り合いにご心配をかけては、と思ったからだ。それと、そういう発信を大手を振ってするにはちょっとまだ早いかなと思ったりもしたからだ。私自身が大人の事情で国内旅行にも出かけるのが難しい生活を送っていたとき、旅三昧のリア充をタイムラインで見て羨ましいと思わなかったといったら嘘になる。いやそんな言い方じゃぜんぜん足りない。めっちゃ羨ましかったというのが正直なところだ。今回都合8日間クアラルンプールに滞在したけれど、もっといろんなところに行っている人が羨ましいし、もっと長く行っている人も羨ましい。人間の欲は果てしない。

【1日目 出発 旅行保険って…どうしたらいいの?】

飛行機は、成田−クアラルンプールを特典航空券で往復別々に発券した。特典航空券にした理由はマイルがあまっていたから。コロナによって突然無価値化した仮想通貨「マイル」に金銭的価値を持たせたかった。以上でも以下でもない。

当日は早朝6時起きで成田に向かう。

6時起きが怖すぎて、3日前くらいから早寝早起き特訓をし始めた。普段も23時半には寝るけど、このときは22時半には寝て、6時台には目覚めていたと思う。それにはまた別の思惑もあったのだけれど、それはまた当分の先のお話である。

で、離陸する瞬間までもんもんと迷っていたことがある。旅行保険だ。

行った先でコロナ陽性とかなったらいくらかかるんだろう…? ケースバイケースなので考えすぎても意味はないけれど転ばぬ先の杖。前日カード会社のコンシェルジュに電話してみた。それによるとホテルの延泊費用や滞在費も含めて付帯の保険でまかなえるとのこと(カード次第ではある)。ついでに帰国72時間前から実施すべきPCR検査の現地クリニックも推薦してくれた。それにしても人間の脳というのは不思議だ。いくら補償が手厚いと言い含められても

「ほんとに私の場合は大丈夫?」

という問いを100回でも200回でも脳内で繰り返せる。とりわけ私は大変な不安人間である。不安定な人間なのではない、安定して不安な人間なのである。そんな自分の性質に対し、あるとき専門家が助言を与えてくれた。いわく

「太古の昔から似たような気質の人はいて、石器時代にはそういう人たちが『今夜はマンモスがくるかもしれない!』と不安になることで集落を危険から守っていた。あなたはそういう人たちの子孫なのだから胸を張って生きてください」

そういう人生を生きるしかないとあきらめた瞬間だった。

話を元に戻そう。

ともあれ「“みんな”は大丈夫だったかもしれないけど、世界で一人のかけがえのないワタシは大丈夫とは限らないじゃない?」と不安になる自分に「じゃもう家から一歩も出るな!」と自分でツッコミながらゲートに向かう。

やっぱ旅行保険入っておこうかなぁと搭乗の15分前に思い始めて調べてみたり…で、またその金額が◯万円とかする。えっ? そんなするの? 日程が長めだからだろうけど、前もっと安くなかった? とにかくその金額を見た瞬間、すーっと不安が引いて、あきらめがついた。私の自己愛は数万円の値打ちもなかったということだ。

 【2年半ぶりの国際線はパニックでしかなかった】

行きは成田朝出発のマレーシア航空のエコノミー。

2年半ぶりの国際線は乗ってみるまで、何がどんなだったかまったくもって思い出せなかった。

乗って1時間もしないうちに昼が出てくる。ヒンドゥーミールを注文する習慣は忘れてなかった。
1列目のシートだったので、テレビがどこにあるかもわからなくて、本当は足元から引っ張り出すタイプだったのだがそれにも気づかず「あーテレビないのねはいはい」とあきらめて、滑走路に向かう機内で一心不乱に「ザ・ファブル」(アウトロー漫画)をまとめてダウンロードして、離陸してからもぎりぎりまでダウンロードしていた。千葉県の屋根が小さくなって見えなくなるまで…。日本の電波は意外と繋がる。とはいえぎりぎりまで頑張ってもDLできたのは20話ちょっとだった。

そんなん漫画速読王の私にかかったら30分ほどの暇つぶしでしかない。じゃあ寝ろと思うだろうが、気圧の変化に大変弱い(何しろなんでも弱っちい)私は寝ることすらおぼつかない。7時間瞑想かあ…と、あきらめたところで足元に画面を発見。とはいえ結局PCで仕事をしていたら3時間くらい経っていたのでそんなに退屈はしなかったし、映画も観なかった。あまり人には言えないが、映像を見るのは得意ではない。でもこの日もし観るなら映画「HOUSE OF GUCCI」だな…と一応目星はつけていたのだけれど。

共有の画面はえんえんとメッカの方角を指していた。

さすがムスリム国家…と思っていたけれど、機内でのお祈りはどうするんだろう。お祈りルームくらい作ってもいいんじゃないだろうか。それとも上空での民草も行いなど神の目には触れない、というスタンスなのかもしれない。私もそのくらいレイドバックした思想で生きていきたい。そういえばそれが、私が南国を旅する原点だった。偏見でないことを祈るが、南国に偉大なる哲学者は生まれない。なぜって道路に寝てても凍えないし、陽光がふり注ぎバナナはたわわに実る。この地に生まれた意味など突き詰める必要などない。そんな環境の中で、思考レスかつポジティブな時間を過ごすために、私は南を目指すのである。

【クアラルンプール空港、地獄のイミグレ】

とかなんとか考えているうちにクアラルンプールに着いた。はえー。

ついた…。写真を撮る元気はなかった。

黒川紀章作の名建築・クアラルンプール国際空港にしみじみしている場合ではなかった。この日のメインイベント! それは超密なイミグレの列。ざっとみたところ、インド、カンボジア、韓国、インドネシア…。なかなかにゆるいメンツが、密なレーンの中で歌を歌ったり、電話をしたり、鼻マスクやアゴマスクで談笑していたりする。そして並ぶこと1時間…。長蛇の列の先に待っていたのは、指紋の採取である。画面に向けて自分の左右の指を押し付けるのだが(それゆえに時間もかかる)「公衆衛生的にこれ大丈夫なのか…?」と思わずにはいられない、まさしく通過儀礼である。

なんかのスポーツのナショナルチームが凱旋帰国しているタイミングで、出迎えの人が多い。遠くではスター選手がメディアに囲まれて目が痛くなるほどのフラッシュが光っていた。

ベルトコンベアーをおそらく50周はしていたであろうスーツケースを拾って、満を持してマレーシア名物「Grab」(Uberのマレーシア版)を開いたら…

えっ、開かない…!? 

さっきイミグレ待ってたとき開いたのに、外に出たら開かないんですけどーーー!

とりあえず心を落ち着かせるため、階上の鼎泰豊に入る。ハラル使用のNO PORK版だった。結論としてはやっぱり豚がおいしいと思う。

【生活必需品のGrabが開けない!!!

最後にこの地を訪れた2019年5月。この国でGrabは「あると便利なアプリ」だった。タクシーよりも安く速く、きれいな車を呼ぶことができた。

3年後の2022年8月。この国でGrabは「なくては生きていけないアプリ」になっていた。タクシーは絶滅危惧種となり、このアプリがあれば素敵なローカル食堂からひとっとびで食事が届く。

それが開かないって…いやいやいや無理。絶対にありえない!!!

到着ゲートでアプリの再起動を必死に繰り返すうち、ついに私はアプリからBANされたのだった。

つづく。

 

 

 





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