夕方には香港国際空港に着いていたのに、一日目のホテルについたのは22時近くだった。特別なことは何もしてないけど、PCR検査、アナログなイミグレ、オクトパスやSIMなどのライフラインの復旧に時間がかかった。ホテルに着くまで3つの記事になっちゃうなんて、私のブログ史上初かもしれない。
前回はこちら。ルールとかいうわりには普通の内容ですがご査収ください。
【(電話番号付き)インターネットがなくては生きていけない】
私のデジタルスキルは、家族いわく「10点満点中3.5点」だ。だから正直、SIMを自分でアクティベートなんてハードルが高いのでいままでずっと同じSIMをちくちくと日本からWEB上でチャージして使っていた。
しかしいまふと思ったのだけれど、香港好きのみなさんは海外でどのようにネット環境を築いているのでしょうか。
現地SIMなのか、
イ○トのwifiみたいなレンタル系なのか、
1日2000円とかの、キャリアの海外ローミングなのか。
それともホテルや公共施設のwifiでたまにつなぐ程度なのか。
そういうのは今度アンケートでも取ってみたいけれど、いまの香港で過ごすにはどんな形にせよインターネットが必需品だ。でも今回わかったのは、私みたいな3.5レベルの人でも頑張ってローカル電話番号を手に入れたほうがいい。
配車サービス、フードの宅配。今回はそれプラス、健康状態の報告にもスマホが使われた。いろんなところで電話番号を聴かれるし、いろんなサイトに登録しなければいけなかった。いまはアフターコロナ的なかんじだからないかもしれないけど、いつ復活するかわからない。あとお買い物に行っても、ショップスタッフと仲良くなるとすぐwhatsAppを交換することになる(レアなものの入荷やお直しの完了とかを連絡してくれる)。さらにはホテルでも緊急連絡先として聞かれる。「現地の電話番号ないんです、観光客だから」っていうのは、いまの香港ではかなり不便を感じるはずだ。
+81をつけた日本の電話番号を伝えてもいいっちゃいいのだが「本当に通じるかどうか、なんか不安よねー」というのがお互いにある。
そしてその「なんか不安」は的中した。私が日本で格安SIMを使っていて、それは海外でショートメッセージが使えないことが現地で判明したから。アプリをインストールするときにだいたいはSMS認証が必要なので、ショートメッセージが使えないことは致命的だったりする。しかも日本からの電話もかかってこない。
「なんか普段に比べて全然かかってこないな」と思ってネットで検索して、現地で青ざめた。
【最初のホテルは、インターコンチネンタル グランドスタンフォード】
そして家族がパスポートをなくした問題。
この日のお宿、インターコンチネンタル グランドスタンフォードにチェックインするときのことだった。そこで「ない!」となったわけです。
尖東のグランドスタンフォード。香港に数あるIHGグループの中でもひときわ小地味な存在だけれども(失礼すぎる)、私はこのホテルにはいい印象しかない。華やかなロビーフロア、ロビーに満ちる優雅な香り、風水スポットの大理石の鯉の置物は長年の私の待受画像(でも知名度が低いので、鯉と一緒に記念撮影していると気味悪がられる)。
今回はクリスマス前ということで、どこのホテルも本当にここぞとばかりの高値をつけており前日まで宿を決めかねていたのだけれど、直前になってここが良心的なレートを出してくれたため、久しぶりに泊まることにした。それも、夜中に到着して一泊だけ。
翌日からは本格的なクリスマスホリデーとなり、さすがにここも高くなる。なので「評判がいいけれどクリスマスにしては激安」な他のホテルを予約している。
そんな通りすがりの客に、このホテルの人たちは超やさしかった。
チェックインで出すべきパスポートが見つからない! そんなアホ日本人に「大丈夫。今日はまずゆっくり寝て下さい」と声をかけてくれて、いまできること、明日の朝に対処することを、一つひとつ教えてくれた。
そんなわけでコンビニで買ったバナナを食べて(最近の香港コンビニはレジ横にバナナ1本100円くらいで売っている。ナイスすぎる)、日本から持ってきた入浴剤を入れたお風呂につかって寝た。
ホスピタリティというものをひしひしと感じた一夜だった。ありがたい…。
【飲食店のバーコード読み取り機が面白すぎる】
そして翌朝。
コロナ対策WEBサイト(みたいなやつ)に自分のIDを入れて確認したところ、PCRの検査結果が出ていた。陰性だったので、早々にバーコードは緑から青になった。
昼くらいまでに変わるとは聞いていたけど、わりと早朝だった。とりあえず近所の太興にモーニングを食べに行く。入口の機械にバーコードをかざすとピンポーン!とクイズ番組の正解みたいな音が鳴り響いた。これがNGだとブッブーとか鳴るんだろう。すっごいわかりやすい。そのピンポーン!を聞いた店員のおばちゃんが「やっぷん(日本人)きたよ!」と叫んだ。はいはい、やっぷんよー。
余談だけど、一日目はぜんぜん現地の言葉が出てこない。到着当日は「あー」とか「うー」とかいいながら一晩寝ると、翌朝起きると英語なり広東語なりで会話するモードになっている。人間の脳ってふしぎ。
やっと香港に来た実感がわいてきた二日目の朝。
パスポートのありかもまた、バーコードが青になったと同時くらいに判明! 詳しいことはどこかでまた。でも「実は荷物の中にありましたー!」みたいなベタなやつじゃなくて
ガチで紛失していた。
ということだけはお伝えしておきたい。
【神対応なインターコンチネンタル グランドスタンフォード】
それからずっとあとの帰国前日。そのときお世話になったコンシェルジュにお礼に行って「今度はIHGのアンバサダー会員になって戻ってきたいなー」と言ったら、「来年は旧インターコンチネンタルホテルがRegentとしてリブランドするから、少なくともそちらはおすすめしますよ」と笑って謙遜された。
ありがとう、インターコンチネンタル グランドスタンフォード。
やはりロビーの鯉のオブジェ↓(私は「ぬめり鯉」と呼んでいる)は、本物のパワースポットなのかもしれない。
長年スマホの待受にしてた鯉のオブジェ。#待受に使っていいよ ってハッシュタグを付けたい。いや使ってください。
続くー