首里城と王様の御嶽(ウタキ)。
ついに首里城である。
前回の「首里周辺遺跡めぐり」はこちらから。
守礼門は「あー、見たことあるこれ」ということでひとしきり、自撮りなどをしてみた(けど上手には撮れなかった)。
上に貼ったのは頂上からの景色。曲線的な石塀がなだらかなスロープにあしらわれて「グスク(城)である!」という気持ちにさせられるし「王様もこの景色を眺めたのだな」と為政者の気持ちを追体験できる。
御嶽(ウタキ)が途中の広場のようなところにある。御嶽とは那覇(沖縄全土かも)にある聖地というかお祈り場所のようなところで、Googlemapで見るとあちこちにあるのがわかる。近くのウタキを見つけて行ってみるのも楽しい。と、民俗学専攻だった私は思う。
首里城裏の石畳の道を歩いて下町まで。帰りは城の裏側を下って帰る。
雨で足元が悪すぎて写真がない。撮影などしていると急な下り坂で足首をやってしまいそうだからだ。
ここは昔ながらの石畳の坂道になっていて、昔々の那覇のおもかげをとどめていると人気なのだった。下り坂は、上り坂よりもずっと足にくる。「人生も下り方のほうが難しいものですよね…」と人生100年時代とかをテーマにした講演会とかでおじさん講師が言いそうなことを思いながら下る(一人で)。
子供の頃、よく親に登山に連れて行かれていたせいか、思った以上に下山は上手にできた。「連れて行かれる登山ほどつらいものはない」と信じていたが、悪いことばかりでもなかったのかもしれない。
↑道中をちょっと入ったところで見つけたミニ神様。
途中、その頃の私くらいの女の子とその家族にすれ違った。
雨あがりの道にはびっくりするくらいたくさんのカタツムリがいたのだが、彼女はそのいくつかを楽しそうに手のひらに載せて「ママ見てー。でんでんむしカーニバルだよ!」と自慢していたが、母親はいかにも迷惑そうな顔をして目を逸らした。
もしも彼女がそのままそいつらをポケットにしまい込んで空港の手荷物検査を通ったとしたら…。こうして在来種はいろんな地域に渡っていくのだな、とぼんやり思いつつ、さらに坂道を下った。
グーグルマップを確認しながらどんどん坂を下る。目的地は大通りのバス停だ。しかしバス停に行ったら、バスは3時間に1本くらいしかなかった。しかたがないので適当にタクシーを止めて、ホテルのある安里までいくらくらいかかるかを聞いてから乗り込んだ。
「なんでまた安里なんか」
運転手さんは言った。
安里は戦後のバラックがそのまま酒場になったような市場と、ネット予約はおろか宿泊もできなそうな昭和の旅館が点在しているような街だ。意味深に微笑んで、本土から流れてきた女を気取ってみたが、なんのことはない。
ホテルに荷物を取りに帰るだけだ。
最後の帰り道は岩国経由、羽田行きでPPちょい増し。
那覇空港についたのは、またもぎりぎりだった。
免税店でちょっとした自分への記念品を買って、ゲートに向かった。日本にはここしかないと言われるアクセサリーブランドである。男性はパートナーのおみやげにすると低コストでドヤれるので、その話もいつかお伝えしたい。店が撤退する前に。
帰りは岩国経由、羽田便だ。
岩国を経由すると、ほんのちょっとだけ距離がかせげるのでこれで計算上は50013PPになる予定。わずか13オーバーで、5万PPを達成することができる…はず。
終盤にきてようやくSFC修行っぽいワードが出てきました。
ここまで「ただの沖縄一泊旅行ブログじゃん」と思って読んでいらした修行中の皆様に、ようやく修行のTipsっぽいことをお伝えできたような気がしてうれしい。PPちょい足りない!ってときに思い出してみてくださいね。
大人のSFC研究所、これまでのブログはこちらー。