香港2日目はすべての予定を変更して地下鉄でHKIAに行った。というか戻った。
紛失したパスポートはHKIAにあったからだ。
その顛末はしつこいようだが別の機会にあらためて。プライベートな話というのもあるけど、なくした日に一生懸命「パスポート 紛失 香港 ホリデー」とかで調べても何も出てこなかった。どうやらこれまで香港の(領事館のあいてない)ホリデー真っ只中にパスポートをガチ紛失した日本人はネット上にはいないらしい。だから私が、次にホリデーの真っ只中にパスポートを紛失する未来のうっかりさんのために、なんらかの形で対策を残しておきたいなーと思っている。
【大好物の譚仔三哥米線を、香港で食べる!】
HKIAからの帰りは青衣経由で、駅直結の青衣城にある譚仔三哥で米線を食べた。
最近は日本にも上陸して、新宿店なんかはしばしば行列ができている。その列を通り過ぎるたび「いやいや私は絶対に香港で食べるんですよ」とひそかな野心(自己暗示?)を燃やしていたのだけど、ようやく、その願いが、叶ったーーー!!!
おまちどう〜。と出てきた全部のせ麺(みたいなやつ)を見て「そうそうこういうの、こういうのだよ」と心の中で「孤独のグルメ香港編」をやってしまう。久々に食べたものが記憶ほどおいしくなかった…なんてこともあるあるだけど
譚仔三哥は何年ぶりでも、連日食べてもうまい。
ということがこの旅でよくわかった。…というほど連日食べた。店の人にも「いまは日本でも人気だよ」というようなことを伝えたが、まったくの予想外のコメントだったせいか信じてもらえなかった。そのあと会った人にも「え? 日本で? 譚仔? 日本人が食べるってことですか?」と驚かれた。そのくらいローカルでユニークな味だと自覚しているのか、または日本人はラーメンと牛丼と寿司しか食べないと思われているのか。
反対にサイゼが香港で人気であることを日本人に言うと驚くから、そんなかんじなのかもしれない。
【クリスマスのお宿は、ホテルマデラ香港】
この日から2泊は佐敦(ジョーダン)のホテルマデラ香港に泊まった。
はすっぱなかんじの怖いお姉さんコンビが受付をやっている。およそホテルのレセプションとは思えないムードをたたえた二人だが、朝10時に荷物だけ置かせてもらいに行ったら「部屋、あいてるよ」と通してくれたので実際はいい人なのだと思う。この後2泊したが、二人はずっとここにいた。不動のフロントメンバーである。
今回ここにした理由は
クリスマスなのに安いこと(他が鬼のように高い)
値段のわりに広くてバスタブがあること。
そして駅から近いこと。
この3点に尽きる。
クリスマスイブイブ(懐かしい響き…)で街はごった返しており、トナカイのツノのカチューシャ×ミニスカートのトナカイ女子たちが男と腕を組んで歩いている。この異常事態はそれから3日ほど続いた。そりゃどこのホテルも高くなるわな。
【ホテルマデラのルームツアー】
前評判通り部屋は広く、天井は高かった。
ただ写真で見てわかっていたけれど、カラーリングが絶対おかしい。
でも何度もいうけどカラーリングはおかしい。
黒ベースに水回りなどの小物は黄緑。風呂の照明は紫。
ごていねいに風呂にはジャクジーもある。でも「マッサージに効く!」みたいなものじゃなくて、なんか泡がゴボゴボ出ているというかんじ。率直に言ってうるさい。ジャクジーというより、バブルバスを想像したほうがいいと思う。
ここまで書いてわかったと思うけれど、
ラブホみが強いんですよね…このホテル。
あとものすごく寒い(文句ばっかりで申し訳ありません!)。
ここに限らず、香港の低価格帯のホテルは冷暖房がないことも多い。重々わかっていた。…はずなのに、その勘が戻っていなかった。それがブランクというものなのか。
冷えと疲れで抵抗力が落ちている気がしたので、部屋では日本から持参したウルトラにライトなダウン(真っ赤。日本で着てるときはよく大陸の人と間違えられるやつ)を手放せず、かけぶとんを一枚追加。薬局では日本製の貼るカイロまで買ってしまった。一袋1000円!!!泣く! でもコロナにかからないためには冷えは大敵なのよー。
【ワンタン麺の麥文記麺家で水餃子を食べる】
夜は近所のマクマンキーで、麺抜きのエビワンタンをテイクアウト。…と思って、部屋で開けてみたらこれがオーダー違いで水餃子だった。豚肉メインでエビときくらげが入ってて、こちらもすごくおいしかった。新しい味を発見できるならオーダー間違いもたまには悪くはないか。
そのスープで温まり、合法の範囲で持参した日本の焼酎を飲みながら、香港のクリスマスイブイブは更けていった。