中環のど真ん中にある「春回堂薬行」。
漢方の老舗で超有名店なので「知ってるよ!」という方も多いと思うんですけど、うーんやっぱり名店ですね。今回その効き目を漢方茶「涼茶」であらためて実感したので、ご紹介します。
1.香港漢方の超有名店「春回堂薬行」ってどんな店?
ここは私にとって思い出深い店。だいぶ前に雑誌の取材で伺ったことがあります。その舞台裏はこちら。
亀ゼリーの鍋がなかなか衝撃のち納得でした。しかしなつい。
で、今回は涼茶なんです。
上の記事で「旅の不調に」と書いていましたが、まさに今回の私はその状態でした。というのもこの日、中環でフルコースのフレンチをいただくことになっていたのですが、なーんとなく胃がもたれるというか。暑いし、旅ってなんだかんだ疲れるし。香港でこういう経験した人はけっこういますよね。
でも香港は待ったなしの食の都。一刻も早く治して爆食いを再開したい!
そんな藁にもすがる思いで、こちらに寄ってみました。超本格派の伝統的漢方店、その店先に涼茶スタンドがあるのです。
2.「春回堂薬行」特製涼茶の買い方、選び方。
歴史を感じる店内でじっくり調合される本格漢方とは違い、涼茶は店先で10秒で買えます。ポットがかっこいいですね。
ふらりと寄って、さっと買い、一気に飲み干し去ってゆく。このグルーヴ感こそ香港。
このクイックなノリゆえ、近隣のビジネスパーソンがどんどん来ます。お姉さんたちもお財布片手に来ますよ。
漢方茶は3種。
胃もたれといったら「廿四茶」を勧められました。10HK$。
こんなかんじでお金を渡して、自分で取っていくスタイル。10ドルコイン(お札でも)を握りしめていくのが正解。
3.涼茶のお味とその効果は…?
この「廿四茶」。24種の漢方をブレンドしたもので、胃腸に効果があるそうです。
ここにも書いてあるけど「とにかく苦い!!!」。良薬は口に苦し、をまるごと表現したような味。しかもけっこうな量がある。本当にこれで体調がよくなるのか?と半信半疑で飲み干しました。
…そして1時間後。完全に不調を忘れていました。
私に合っていたということかもしれないので誰にでも効くわけじゃないだろうけど、少なくとも私は、コース料理をもりもり食べて、夕方になって「そういえば胃もたれしていた!」と思い出しました。効くってそういうこと。
4.亀ゼリーに漢方茶。涼茶以外もすごいんです。
自家製の亀ゼリーが冷蔵庫で冷えています。そう、上の記事にも書いた、ちゃんと亀さんを煮込んだゼリーです。
スタンドの奥に小さなイートインスペースがあるので、そこで食べるといいですよ。珍味的に扱われることも多い亀ゼリーですが、私は好きです。シロップかけて。
本格漢方からワンコイン涼茶、亀ゼリーまでと幅広い「春回堂薬行」、やっぱり頼れます。のっぽビルの立ち並ぶ都会のど真ん中で頑張っているその姿は、ちっちゃいけどたのもしく見えました。まさにオアシス!
これからもひとつ、頼むよ。
春回堂薬行
中環閣麟街8號