(前回からの続きです 前回はコチラ→☆)
飲茶でお腹を満たした私が次に目指したのは、「屏山文物徑」(ピンサン・ヘリテージ・トレイル)という元朗の歴史エリア。
とはいえ元朗は広い。とりあえず路面電車で元朗駅まで戻ります。お金持ちの人はタクシーでもよいでしょう。それからまたMTR西鉄線に乗り、天水圍駅へ向かいます。
天水圍駅に着きましたー。…田舎…。ここは600年くらい前から人が住んでいる香港でも最も古い集落の一つ。集落に点在する史跡を徒歩で回れるのがその「屏山文物徑」という歴史散歩道なんです。
こんなかんじでマップあり。そして今回の一番の目玉。それはこの「塔」を見ること!
正しくはこの塔「聚星樓」という名前。なぜこの塔が建てられたか。それは科挙。つまり一族の科挙への合格祈願のため。科挙とはざっくりいうと昔の中国の超難しい試験で、今でいえば司法試験に合格するために家族で塔を建てた。みたいなかんじ。…塔を建てるより他に何かできることがありそうな気もしますが、私も何かに合格するようにお祈りしてきました。←受験の予定は何もない。
駅を背に次なる遺跡を目指します。5分くらい歩いたら広い池(川?)に出くわしました。香港で池見たの、初めてかもしれない。地図を見たら湿地帯がこの辺りに広がっているようなので、これはその片鱗なのでしょう。船に乗って探検してみたい。
し、しかし暑い…(←伏線)。
次に現れたのは何かの祠。祠というより砲台みたいなデザイン。
その祠の近くにあるのがこの古い集落。調べたところによるとこれが「上璋圍」という、この地方に住んでいた(今も住んでる?)鄧族が建てた集落だそう。古いレンガ造りの壁の中には家があり、今も住居として使われています。遺跡でありながら「使われている」生きた歴史遺産なのです。
集落の入り口。今も住んでいるので観光目的での立ち入りは禁止。
この先もまだ史跡はあるのですが、あまりの暑さに散歩はここでギブアップ。ヘタレで本当にごめんなさい。9月の香港をなめちゃいけない。
帰りに電車から見た景色。緑の向こうに大都市が…。蜃気楼?それとももしかして深圳の街並み?
涼しくなったら、またヘリテージ・トレイルの続きを歩くことにしましょう。この帰りにめちゃおいしいお菓子屋さんに出会ったのだけど、そのお話はまた後日。
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