MTR香港大学駅が開業して便利になったホテル・ジェン(Hotel Jen)。何度か泊まっていますが、ホテルの周りには街市(市場)やスーパー、個人商店などが軒を連ねていて、住んでいる気分が味わえるのがうれしい。
そんなお気に入りショップの一つが、ベーカリー「生命物」。
この不思議な名前。キリスト教で言う「日々の糧のパン」“Our daily bread”というのでしたっけ…そんな言葉を思い出します。たぶん関係ないだろうけど。
石塘咀街市の向かい。地元のお客さんがぐんぐん吸い込まれて行くので、すぐにわかるはず。
朝は次々とパンが奥から出て来ます。このライブ感、グルーヴ感……これはもうおいしいに決まっている。どのパンがどんな味なのかはわからないけど、適当に見つくろっていくつか買ってみました。値札もついてないし、広東語がわからない私は言葉も通じない。
…というわけでいつものやり方。2個くらい買って10ドル札を出してみる。するとわずかにおつりが来るので、1個平均5ドル以下ってことなんでしょうね。←超適当。
奥にはサンドウィッチもありますね。香港のサンドウィッチはパンがみっしり、ずっしりしていて好き。以前湾仔の「快楽餅店」を取材した時、パンを焼く時はバターのかわりにラードを使うと言っていたような気がするので(貧しい時代の名残りだそう)、そのあたりも日本のパンとの違いなのかもしれません。
そんなわけで、朝起きたらホテルから3分、てくてく向かってパンを2つほど。そしてホテルのロビーで無料サービスのコーヒーとともにお部屋で味わう。合計100円くらい?のささやかな、でも最高の朝ごはんなのであります。
生命物