香港に4つあるシャングリラ系列のホテルのうち、尖東にあるのがカオルーン シャングリラ(Kowloon Shangri-La)。とにかく客室が広くて、ハーバービューも文句なし。何より気さくでプロフェッショナルなスタッフの皆さんとの交流も心地よく、リピートし続けるホテルです。
宿泊記はこちら。
しかしリピートしていると言いながら、1階にあるバー「タパスバー(Tapas Bar)」には行ったことがなく…今回初めて(!)行ってみました。
なんで今まで行かなかったんだろう? と、理由を考えてみますと
◎ガラス張りなので外から中が見える(のでなんとなく知った気になっていた)
◎ハッピーアワーがない(これ大きい!)
◎ワインとタパス中心(日本にもバルとかあるし…と思っていた)
といったところ。しかしやっぱり行かないで判断してはいけないのです。先入観は旅の敵!
と思わず反省するほど個性的で素敵なバーだったので紹介させてください。
今回座ったのは、ハーバービューの窓に向いたカウンターシート。左右ともに地元のカップルが陣取っています。前にホテルのスタッフに「この店はローカルに人気がある」と聞いたことがあるんだけどまさにその通り。
ローカルカップルに人気がある、その理由は個性的なお酒のメニュー。なかでもこの店の自慢は圧巻のワインリスト!!!
種類の多さもさることながら、ポイントは選びやすさ。左が白、右が赤になっていてわかりやすい。例えば白ワインなら
◎Bubbles(泡モノ)
◎Unexpected(グリューナー・ヴェルトリーナーやケルナーなどのオーストリア系品種などマイナー系)
◎Clean,Dry&Fresh
◎Medium
◎Rich&Opulent(リッチ華やか系)
◎Last Chances(これは飲み頃の最後とかヴィンテージが古めということかな?)
と、リストが細かく分かれていて、ワインの知識が全然ない人でも一人で好みのワインを選べるようになっているのです! これすごい! ざっと50種以上あるのに、ほとんどがグラスでもボトルでも飲めるっていうのもまたすごい。
普通ワインは抜栓してから飲み頃を逃さずグラスを売り切る必要があるから(最近は保存用マシーンとかもあるけど)グラスワインの種類って、そう多くはない店が多いです。だからこれだけ開けている、というのは本当に驚き。ホテルのバーだからこそできる技なのかな。
私が注文したのはオーストラリア、マーガレットリヴァーのソーヴィニヨン・ブラン。オーストラリアとニュージーランドのソーヴィニヨン・ブランが好きだー。
マティーニの種類もかなり多い。マティーニも好き。そして名前のとおり、フードはタパスです。だから少人数でも大丈夫。この後食事に行くつもりだったので軽めに。
といっても私のこの日のメインディナーはホテルのすぐ近くにある大好きな「譚仔三哥米線」。本当にサムゴー大好き。歩いて5分のサムゴーに行くのが、カオルーン・シャングリラに泊まる際の大きな楽しみだったりする…。
www.girlstraveler.com空港にもありますから食べてみてください。過去記事、貼っときますんで。
さてタパスバーに話を戻しましょう。
メニューにはなかったけど、お願いしたらフレンチフライ(フライドポテト)も作ってくれます。50HK$くらいでした。材料なら何でもあるから、お願いすれば作ってくれる。それもホテルバーのいいところ(香港だから…?)
この山盛りポテトをつまみながら、シンフォニーオブライツ(ハーバーで毎晩開催されるライトアップショー)を見ました。シンフォニーオブライツが見たい人は20時までに入りましょう。
あとこの日新しく発見したことが一つ。ヴィクトリアハーバーの夜景って、高層階からじゃなくてもすごく楽しめるんです!!!
何を今さら…と思われそうだけど、香港で夜景を見ようと思う時、これまではつい高層ビルのルーフトップバーとかに行きがちでした。でも地上でも、ルーフトップじゃなくても、位置が完璧ならば夜景は十分楽しめる! むしろ至近距離で断然リアルに楽しめる! ヴィクトリア湾のどのあたりに面しているかのほうが、大事なポイントかもしれません。
しっかりめに食べたい場合、グループでわいわいしたい場合にとりあえず盛り合わせ!という手も。3種選んでいくら、みたいなセットがあるのです。でもチャーム(お通し)がけっこう多いので、ちょっとつまみたいくらいの場合はフードは注文しなくてもいいかな。
と、後から思えばそうなんですけど私はタパス食べて、フレンチフライ食べて、さらにこの後米線食べに行きました。わんぱくすぎる。旅先での食べ過ぎは禁物、と思っているのにやってしまった。
それもこれも香港がおいしすぎるせいだ!!!
というわけでカオルーン シャングリラのタパスバー。なかなかに素敵なバーなので尖東に行く機会があればぜひ寄ってみてくださいな。
おまけの、尖東名物クリスマスイルミネーション。
昨年開通した香港、マカオ、中国本土の珠海市をつなぐ「港珠澳大橋」…をサンタさんがドライブ!という斬新すぎるイルミネーション。この時、尖東のクリスマスイルミネーションはほとんど終わっていたんですが、これだけ残っていたのは…。
変わりゆく香港。「蓮花樓」の閉店とか、私が最初に来た頃の景色は少しずつ消えていくけれど、変わっていくからこそ、目が離せない。それもまた香港の魅力だと思わずにはいられない今日この頃です。
Tapas Bar
64 Mody Rd, Tsim Sha Tsui East