香港女子旅研究所。

旅と香港が好き。SFC修行2024年版更新中。

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【閉館間近】ザ・エクセルシオール ホテル 香港「Dickens Bar」で、最初で最後の一杯。

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3月31日に閉館する「ザ・エクセルシオール ホテル 香港(怡東酒店 The Excelsior)」地下のブリティッシュパブ「Dickens Bar」に行って来ました。閉館まであと10日。間に合う方はぜひ!という気持ちをこめて。

「ザ・エクセルシオール ホテル 香港」というホテルは私が香港に行き始めた頃、よく泊まっていたホテル。銅鑼湾(コーズウェイベイ)の駅すぐという立地の良さ、マンダリンオリエンタル系列という安心感もあって、旅ビギナーにもやさしいホテルでした。

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でも何より好きだったのは、ここのダイニング。広東料理の「怡東軒」、エスプレッソとエッグタルトの「Expresso」、最上階のバー「TOT'S」…地元で愛される名店揃い。

今回はその中でもずーっと気になっていて、でも一度も行ったことのなかった英国式パブ「Dickens Bar」に行きました。

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ロビーに面した入口から地下へ。地下の店って外から様子が伺えないからミステリアス。一度来てみたいと思っていたんですよね。もちろん再訪したい店もあったけれど、一回しか行けないなら、最後はここで一杯!

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このマットもかっこいい。英国領時代のかほり。

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美しいタイルの階段を降りて、店内へ。

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店内はスポーツ中継とおしゃべりの声で、すごい活気! カウンターを中心に、ソファ席、ロングテーブルと席数も多くて。地元で人気のスポーツバーというのも納得の空気でした。

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生ビールは8種(ビールタップの表示って、光っているから撮れない…)。8種って専門店以外ではかなりラインナップが多いほう。地元のビールも飲めます。

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この日選んだのは、その地元ビールの一つ。ホテルのオリジナルビール「Master Dickens」

地元の醸造所「Young Master(少爺)」と店名「Dickens Bar」を掛け合わせた名前のビール。Young Masterおなじみのカンフーマンのロゴに、イギリスの作家「チャールズ・ディケンズ」の肖像を掛け合わせていたグラスのデザインがいい。上半身は作家ディケンズ、下半身はカンフー! グラスの裏にはエクセルシオールのロゴも。

ガストロパブ(美食のパブ)を標榜しているこの店。来たからには何か食べたい。

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迷って迷って選んだのは、カラマリ!

カラマリといえばイカフリットですが、ここのは月並みじゃない。イカフリットがスパイシーな黒胡椒ソースをまとっていて、それがまたビールをそそる。これもう一回食べたい。この味、どこかで受け継いでくれないかな。イカの表面にも細か〜く包丁が入っていて、こういうところにホテルの仕事を感じます。

もっと色々食べてみたかった。フィッシュ&チップス、豚足揚げ…。この後他のレストランを予約していたことを後悔するくらいおいしかった。

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17時台でほぼ満席。人気スポーツバーらしい活気と、伝統あるホテルのラグジュアリーさがちょうどよく同居していて居心地抜群。このちょうどよさが、エクセルシオールというホテルを表現しています。

一方で「超高級」か「寝るだけ系」の二極化と言われて久しい、今の香港ホテル事情。贅沢ステイか、予算重視か? そんな傾向の中で、エクセルシオールのこの「ちょうどよさ」は、「中途半端」ととらえられてしまったのでしょうか。競合的存在の中価格帯の高コスパホテルも増えてはいるし…。むむむ。

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大好きなExpressoのタルトはこの日は売り切れ。1日何度も焼くと行っていたけど、それでも売り切れ。

www.girlstraveler.comよだれもののおいしさなんです、本当に!

初めての香港取材でもお世話になりました。ここのエッグタルトがなぜおいしいか、その物語は上の記事でぜひ。

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伝統のインド人ドアマン(同じ人なのか、代替わりしているのか…)も前と同じようにフレンドリーな笑顔で。あと少しだというのに、いつも通り。プロって「徹する」ことだな。f:id:chihosawa:20190321152004j:plain

最上階からの夜景、焼きたてのタルト、怡東軒の点心、ホテルの前で毎日正午に響く大砲「ヌーン・デイ・ガン」。名物だらけのこのホテルが消えるという驚き。と言いつつ一方では、「ここの味や人には、また会えるかも」という希望的観測も私にはあったりします。噂では跡地には商業施設も兼ねたビルができるらしい。そこでこのエッグタルトや点心が再登場しないと誰が言えようか。

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「会」の字をかたどったホテルのロゴも「そうだそうだ」と言っているような。

また会いましょう、ザ・エクセルシオール ホテル 香港!

 

ザ・エクセルシオール ホテル 香港

5th Floor, 281 Gloucester Rd, Causeway Bay





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