マカオといって思い出すものは何でしょうか。
世界遺産、それともカジノ? でも私がマカオで一番印象的だったのは、なんといってもローカルエリアの散策!!!
ここでいうローカルエリアというのはの澳門半島の珠江側のエリア、いわゆる観光的にはあんまり見どころがないとされるエリアのことなんですが、そのローカルエリアのランドマーク存在が「紅街市」(ホンガイシー)。
ホンガイシー。これがイントネーション間違えると、びっくりするくらい通じませんから心してください。出かける前にホテルのドアマンに発音を習っておくことをおすすめします。中国圏を旅する時は、私はこうして発音を現地で頭に入れています(そして速攻で忘れる)。
市場がぎゅっと詰まった歴史建築「紅街市」(ホンガイシー)。
名前のごとく赤いレンガ造りの建物にいろんなお店が入った市場ビルです。
こういう市場を一つのビルに詰め込んだスタイルは土地の少ない香港でもおなじみですが、マカオの紅街市は建物が圧倒的に素敵!!!
ものの本によると1939年に建築されたものだとか。この近くには飲茶で有名な「龍華茶樓」があったり、マカオ市民の生活圏らしい美味しい店が探せばあるある。世界遺産やカジノで賑わうエリアとはまた違う下町情緒が漂います。
1939年…と聞くわりにはきれいな紅街市外観。前に行った時よりきれいに見えるので…外壁を補修したっぽい???
紅街市の内外を探検してみました。
まずGFは(グランドフロアー、日本でいう一階)は乾物とか野菜とか。
このお店だったと思うけど、火鍋用の湯葉を買ったことがありました。そう、湯葉おいしいんですよ。マカオや香港の湯葉は、日本のそれとは違っていてドライタイプでコシがあるんだけど、そのぶん味が凝縮してて好きです。火鍋のマストアイテム。
階段で二階へまいりましょう。
若奥さんの後ろに続いて(若奥さんがどうかはわかりませんが)上へ。
二階は魚フロア。
日本とは魚種が違うので、ただ見せてもらうだけでも楽しい。だけど何よりここの魚介はとにかく活きがいい! 海がすぐそこ!ってこともあるのでしょうか。えびがバシャバシャはねていたり、香港よりも鮮度が高い気がしました。そこらへんのレストランに持ち込んだら、適当に調理してくれたりしないだろうか。
野菜、魚とくれば次は肉!…ですが、えーと写真は自粛しますね…。
紅街市の外周にも市場ができています。夕方になっても賑わいが絶えない。
こんな小食(おやつ)系の屋台も賑わってました。おじさんの後ろからぱちり。
どうやら牛もつ煮屋台のようです。私なら確実にビールモードになっちゃうけど、これをジュースと一緒におやつに楽しめるマカオの人たちはすごいな…
豪快に臓物まるごと煮込んで、ハサミでチョキチョキしてくれるスタイル。夕方は学校帰りのJKが食べてました。趣味が渋い!!!
マカオの路地裏屋台、この他にも羊鍋とか広東料理とか…いろいろおいしそうだったなあ。旅先の屋台って魅力的だけど疲れてる時にはリスキーだったりするので、今度コンディションが最高の時にトライしてみたいと思います。
マカオのバスの乗り方、ざっくり紹介。
さて、紅街市はいわゆる観光エリアからは少し離れているので市民の足、マカオバスが圧倒的に便利なのですが、ちょっと乗り方紹介。
乗り方。これがもう本当に身もふたもないんですが、
1.現在地からmapアプリで紅街市を探す。
↓
2.ルート検索してバスの番号とバス停を調べる。
↓
3.バス停にある路線図を見て確認する。
以上! 書くまでもない! ただ一つ確かなことがあるとすれば、香港マカオ共通のSIMまたはルータがマストということです。
で乗りたいバスの番号のあるバス停を見つけて…
来たら前から乗る!
コツはただ一つ。
小銭をジャストで用意しておくこと!!!
マカオの交通系カードで地元の人は払っていますが、超ショートトリップの私は買わずに小銭で乗り込みます。香港のオクトパスカードはもちろん使えませんから、短期滞在なら現金。
っていうかマカオの交通系IC、どこで売ってるのかわからなかった…。みんな知ってるの? 私だけ知らないの? ガイドブックとかには書いてあるの? でもバス以外はなくても困らないので頑張って探さなくてもいいと思います。
運賃は6パタカ。6香港ドルのことです。
100円弱か。そう思うと香港のバスのほうがちょっと安いかな。
でもコンビニや商店で買い物すると現金払いで小銭をマカオパタカでもらうことが多いので(けっこうカード使えない店多し)、この機会にすっきり使ってしまいましょう。無情にもおつりはでませんので、ジャストで。
そしてここでマカオパタカを使い切れと言いたい理由。それは香港ではマカオパタカは使えないし両替も不可だからです。かなり弱い通貨といえましょう。
車内。
きれい&表示がわかりやすい。表記は広東語とはポルトガル語なので、漢字に頼ります。
ルートマップも日本の数倍わかりやすい。
漢字圏の人間であることのありがたみ。でも香港やマカオでは「日本人が漢字が読める」ということは意外と知られてない事実なので、漢字読めるの?って驚かれて逆にびっくりすることも。まさかひらがなだけで生きてると思われてる…?
というわけでコツさえ掴めばらくらく、でもちょっとクセの強いマカオバスです。上の写真は泊まったホテル「ソフィテル マカオ」から紅街市に向かうほぼ直線20分くらいの間のライン。人気路線らしく常に混んでました。
観光エリアはカジノホテルのシャトルバスでこと足りる気がしましたが、こういう下町エリアはバス乗りこなし必須なので、ぜひ挑戦してみてください。
下町遊びにぴったりのホテル、ソフィテル マカオの記事はこちら。
とローカルをがっつり堪能しつつ…ザハ・ハディドの最新建築「MORPHEUS(モーフィアス)」もちゃっかり見学してきました。中華なノスタルジーも近未来も一緒に楽しめる、それがマカオの楽しいところ。
さくっと香港編に行きたいけど、ホテルとかフェリーとか意外とお伝えしたいポイントが多いマカオ編、もうちょっと続きます…。