2024年4月初旬、私はSFC修行を終えた。
ANA(全日空)の、スーパーフライヤーズカードというものに入会したのだ。
これまで何十回も香港に行っていたけれど、飛行機会社のステイタスには無関心だった。飛行機が好きか、というとそれも違う。気圧の変化に弱く、飛行機に乗ることはどちらかというと苦手。そんな私が修行をやる理由。
それはひとえに老後のためだ。
自分が年を重ねて旅行をするとき、荷物が早く出てきてくれたり、並ぶ時間が短くなって飛行機に乗るしんどさが減ったらいいな。好きな香港に、また行くために。
老後の自分へのプレゼントとしてのSFC修行。
「老後のために、SFC修行をしようと思う」
家族にその話を伝えたとき、その意味を理解してもらうのには時間がかかった。
老いじたくには早すぎる。そうですよね。
周りの人たちにも「お金さえあれば、好きなときに好きな航空会社のプレミアムクラスに乗れるのにわざわざ…?」と言われまくった。それもわからなくもない。一方で、年を重ねるとお金を使うことに慎重になる、ということも上の世代を見て感じる事実だ。なぜならもうその年になるとお金が入ってこないからである。
そりゃまあ私だって運動や美容で年齢に抗いたいし「老後、なにそれ?」って笑っていたい。しかしながらスマホを開けば「50代に向けて40代でやっておきたいこと」なんておせっかい記事もおすすめされるお年頃。
そういうのを読んでみると(読むから次々出てくるんですけど)、意外と多いのは「体が動くうちに行きたいところに行っておけ」という文言だ。
だけど私はこの「行っておく」「食べておく」という考え方が好きではない。
なぜなら一回行ったら終わりなんて思えないし、何カ国行ったとかスタンプラリーみたいな考え方にも興味はない(もちろんそういうのが好きな人はそうしたらいいと思う)。私は好きな場所には何度だって行きたいし、一回行って楽しかったらまた行きたい。
「体が動くうちに行っておく」より、いくつになっても自由に行動するための仕組みをいまのうちに作りたい。
というのが真相に近いかもしれない。
というわけで前置きが長くなりましたが、次から2024年SFC修行の様子を上げていこうかと。勢いで始めて「あれ、これブログにする…?」と途中で思いたち、ならば写真もポツポツ撮っておこうかな…みたいなかんじだったので、ぼちぼちただの旅日記になっていくと思います。