最近香港で人気を集めているタイの麺料理「ビーフボートヌードル Beef Boat Noodle」。
その名の通り、タイ名物水上マーケットでおばちゃんが船から売ってくれるやつだそうなのですが、濃厚なスープと牛肉たっぷりのリッチな味がウケているのか、これをウリにするタイ料理屋さんが増えています。
その火付け役とも言えるのが香港島側、湾仔の「Samsen」。
本場に忠実な味わい、上質な素材、そしておしゃれ! でもちょっとお高いのが玉にキズ。1杯128HK$とかだったかな? うーん、おいしいけどお高い。
で、ところかわってこちら九龍側。
ここで人気を集めているのが、尖沙咀の「泰麵膳 Boat Noodle」なのです。
おしゃれではあるけどローカルでもある。
そのまんまのネーミングですね。
店内は狭いのですが(もちろん予約なんかできない雰囲気)、じょ、女子率たかーーーーーい。女子はタイ料理が好きって、日本だけでなく香港もそうなのかな。
メニューはこんなかんじ。
テカリまくっててスミマセン。
牛肉船麺(ボートヌードル)は58HK$。「Samsen」の半額!!! 地元紙「South China Morning Post」の記事によりますと、あちらは和牛、こちらはアンガス牛というわけで素材が違います。
来た!
牛肉船麺 58HK$
ビーフボートヌードルは、牛の血がスープに使われているらしい!
豚の血のソーセージ(ブーダンノワール)とか、ヨーロッパでは血を食べる文化ってあるけど香港には食べる習慣がないんですって。で、液体の血液の輸入も禁止されているのでプディング状にして輸入している店もあるそう…ってその地元紙で読みました。ってグロい話でごめんなさい。でも食文化ってそれぞれで面白いですよね。
でもこの濃厚スパイシーなスープはものすごくおいしい! コシのある極細ビーフン(タイ語だとセンヤイ?)にスープがからんで、後を引く味わいです。
もちろん臭みとかまったくありません。
あ、でも辛いもの好きな私でもわりと辛いと思ったので、スパイシー系に弱い人は「小辣(しうらー)」とか言ったほうがよさそうです。
冬陰湯麺 こちらも58HK$
こちらは豚ひき肉の入った辛くない麺。
これもまたおいしい。
フロアにいる人は香港人でしたが、キッチンはタイ人らしいおばちゃんが仕切っていましたので、この複雑スパイシーな味も納得!
実はポークネック(豚の首肉)のグリルも注文したんだけど、麺が思った以上にボリューミーだったのでお持ち帰りすることに。これもおいしかった! ビールのつまみに最高♡とはいえ通常のローカル食堂同様、アルコールはありませんのであしからず。ビールと合わせたい場合は、テイクアウトでホテル呑みしましょう。
お会計は152HK$。
尖沙咀の駅の近く、K11にほど近い一等地にありながら、このお値段はなかなかうれしい。
一方でサービスは、香港らしい慌ただしい茶餐廳(チャーチャンテン)ノリ。ゆえに「食べたら席を立つ!」が基本ですが、お値段と味のよさを考えればそれも納得。並んでてもすぐ入れそう。
尖沙咀でお腹すいたらまた行きます!
このビーフボートヌードルのおいしい店が、また一つローカルタウンにできたとの話も。これはもしや香港でトレンド化する予感…!? 日本ではなかなかお目にかかれないディープなアジアンフードに出合えるのも、国際都市である香港ならではのお楽しみです。
泰麵膳 Boat Noodle
Shop E & F1, G/F, Rose Mansion, No.1, Prat Avenue