横浜中華街においしいものはあるのか。
いきなり何言っているんだと言われそうですが、最近は食べ放題の新興勢も増えて、完全に観光地化してしまったのではないかと言われる横浜中華街。
地価も高いだろうし、ライバルも多い。「横浜で本当においしい中国料理は、中華街の外にある」なんて辛口な意見も聞きます。
はたして本当なのでしょうか? 前回の続きで、路地に迷い込んでみましょう。
香港街の路地を入ると、狭い道幅の左右にびっしりと小さな中国料理店が。有名な店も、ぜんぜん聞いたことない店もあるけど、前もふらっと入った小さな店が厦門人の営む店で、常連さんもみなさんお仲間…という福建料理の店でなかなかよかったので、今回もそういう店に出会えたら。
で、この香港路から一つずれたところで気になった一軒が。
今回入ってみたのはこの「獅門酒楼」。
「獅門酒楼」さんは、今回のテーマ・横浜中華街の原点ともいえる「広東料理」。メニューがまた面白いんです。
平日のランチが種類豊富でかなり安いので、地元のサラメシとして近隣の勤め人の人たちが来ていました。とりあえず賑わってるなら行ってみるかと入店。
↑ところでこのボード、いま見たら
「ミステリーランチ」なるものが! しかも「ヒント」まである。「ヒント:中華前菜二種」ってそれ…ヒント? なのにお値段690円…やっす!!!
それにしても限定10食は難易度高いな。
一人ですので、当然のように相席。円卓に3人3組。座ってみて気づいたけど、円卓ってあんまり目が合わないので相席向きかも。
ボケ写真で申し訳ないですが、広東料理らしく「本日のお魚」が!
酔っぱらいエビ 6尾 2280円
アカハタ(長崎産) 220g 1700円。
蒸し、炒め、煮込み、揚げ、と調理法が選べるのも本格的。「毎日魚は変わるし人数に合わせて大きいサイズも仕入れるので」とのこと。夜に来たい!
で、ここまでランチを気にしておきながら…どうやら海鮮がおいしそうだなと思い、つい普通のメニューから海鮮あんかけ焼きそばを注文。
こちら!
野菜もシーフードもたっぷり。
シーフードは一部冷凍を使ってるかなと思いましたが、味つけがすごくいい。あと細麺がおいしい。私の大好きな中華製麺所が近くにあるんですけど、そこの蒸しそばじゃないかなあ。
店内。
二階もあるみたい。マダムがここを仕切っているみたいで彼女を慕って来る人が多いようでした。あと除菌もかなりこまめで安心。
お会計のときにレジの男性に聞いたところによると
「うちは私で三代目。祖父の代からの商売なんで、このあたりじゃ中堅ですね」
とのこと。
※大事なことはレジ係に聴く。中華系はレジに重要な人がいることが多い。考えてみたら当たり前ですよね。大事なお金を預かるところ。バイトに任せる日本は平和なのです
祖父の代から…確か40年っていってたかな。
40年でまだ中堅…横浜中華街の層の厚さを感じたランチでした。
「知る人ぞ知る」だけど、歴史ある店が路地の左右にたくさんある横浜中華街、そういう店を回ってそれぞれのルーツや個性を探っていくのも楽しそう。
月1とかで来たーーい!
前回までの流れはこちらで。
本当に月イチ中華街、実現したい!
そして3時間限定横浜ツアーの締めは…おみやげショッピングです。怒涛の勢いで中華街のはずれからホテルニューグランドまで駆けずり回りました。
さて何を買ったのか?? その話はまた次回。