前回のブログから76日ぶりの更新なのだそうだ。
そんなことをブログサービスに言われるとなんだか後ろめたい気持ちになるのだけれど、人間ときにはネットには書けないような事情でブログを書く余裕がないことだってある(時間的にも脳の容量的にも)。
ネットには書けないような出来事で日常が埋め尽くされていくこと。それが大人になるということなのかもしれない。
それはさておき、(ブログの上では)マレーシア旅行は続いている。
今回のシャングリ・ラでの滞在テーマは「マレーシアのホテルで、普段の仕事はできるのか」。
ワーケーションというやつである。ホテルのWEBサイトのイメージ画像にはソファに身を委ねながらノートPCでメールチェックしている遊び半分にしか見えない富裕層っぽい男女のワーケーションイメージ画像がよくあるけど、それは会社経営者が部下からの連絡メールをリゾート地から読んで「ふーん、OK!」とか適当に返信している姿であって、私のようなプロレタリアート(労働者階級)のワークスタイルはそんな優雅なものではない。地球のどこであろうが平日なら過集中ぎみで業務に打ち込む。そんな馬車馬的なワークスタイルがクアラルンプールのホテルに持ち込めるのか、試してみた。
この日から2泊するのはシャングリ・ラホテル クアラルンプール。
ワーケーションとやらを語る前に、私とこのホテルに前回起きた残念なエクスペリエンスを話しておかねばなるまい。
2022年12月現在シャングリラーな私だが、このホテルは実は1度しか滞在したことがない。2回目はホテルでチェックインしようとした途端「ももももも申し訳ございません! 今夜のマダムの部屋は用意できませんでした!!!」と言われ、別の「同等のホテル」に連行された(行ってみると全然同等ではなかった)。そのときはステイカウント目当てだったので「ステイカウントは付けて、しかも代替ホテルの宿泊料と送迎は無料で(!)」という鬼条件を飲み込ませて移動したことを覚えている。
話を元に戻そう。
このホテルと私の因縁なのか、今回の滞在でも私はタフなネゴシエーターとなった。
2泊3日のうち、真ん中の一日は本腰を入れて仕事をしたかったので、その日だけラウンジアクセスをお願いしようと思っていた。フロントの女性に価格を聴くと1日1部屋4000円くらい。ここはカクテルタイムもちゃんとしてるので(前回泊まれなかったときここでお酒を出されて懐柔された)、高くないという印象がある。
まあでも明日のことは明日考えればいいかと思い、とりあえず最安値部屋に。
えっ。ちょっとなんか…えっ、こんなでした!?!?
古いのは仕方ないとして圧迫感がすごい。なんかあんまり快適じゃない。
景色は別にクアラルンプールでよくあるかんじの、問題ない…のだけれど。
部屋がしっくりこないとき、みなさんはどうするだろうか。私はこういうとき、自分の感覚に嘘をつくことができない、どうしても。部屋を汚す前に、速攻ルームチェンジをお願いした。
そんなことできない、スマートじゃない、という人もいるが、スマートじゃなくてもいい。「納得できない部屋に通されたら、絶対に部屋をチェンジしなくちゃだめ」というホテル勤務の知人の教えを守っている私である。
そしフロントに戻り、さっきの女性に声をかける。
私「部屋を交換してほしいんですけど」
女性「なにか不備がありました?」
私「ないんだけど、狭くて落ち着かないんです」(正直)
女性「これ以上の部屋はクラブルームなんですよ」
私「じゃあ、明日ラウンジアクセスを付けるから、今夜は我慢して明日クラブルームに引っ越したいです」
女性「OK、それならもう今日クラブルームに引っ越しちゃって! そしたら部屋もよくなるし」
交渉成立。私という人間は海外にでるとどうしてこんなに図々しくなれるのだろう。自分を意思をむきだしにする英語という言語の特性に背中を押されているかもしれない。とにかくそのようなやり取りの末、部屋を変更することができた。
変更後の部屋。ビフォーアフター。
とはいってもほんと数平米しか変わらないので写真だとわからないが、体感ではものすごく違う。天井が高いのかもしれない。
お風呂場のアメニティはロクシタンに変わっていた。特に好きではないけれど、お好きな方にはたまらない、かもしれない。
ラウンジとワーケーションの相性の話をするつもりだったのに、予定外のルームチェンジでこんなに文字数を使ってしまった。その話は次回に持ち越すことにしよう。次の更新は76日もかからないから、読んでいただけたら幸いである。
↓おまけのお話。
今年、シャングリ・ラグループは、ウェルカムアメニティを変えたそうだ。
このときはまだ従来の「好きなものを三つ選べるよ」形式で、私はビール、炭酸水、牛乳(名前が好き)だったのだが、最近しれっと変わった。
新しいアメニティ(?)は100P(100USD)のダイニングかランドリークレジット、またはシャングリ・ラクレジット。
100USDのランドリーって…パンツ二枚くらいだろうか。
改良とか改悪とかは言いたくないが(良いか悪いかは人それぞれなので)私にとっては残念。
来年以降はホテル→エアビーへの転換期になるかもしれない。
つづく