【コロナ時代の旅の4か条】
2日目の朝、すっきりと起きることができた。部屋をめぐって交渉を重ねたおかげでアザーンで5時に目を覚ますことはなかった。日本から持ってきたお気に入りのマグネシウム入浴剤「エプソムソルト」のせいかもしれない。8日分で2キロくらいあるので迷ったけれど、持ってきて正解だった。なにしろ今回の旅のテーマは「無事に帰ること」。
そのためには
よく眠ること、疲れないこと、食べすぎないこと、予定を詰め込まないこと。
シンプルだが難しい4か条をかかげる旅なのである。
1回目はこちらからどうぞ。
【カオスな朝食ブッフェ】
朝食はブッフェだった。
ちょっと前なら日本でもブッフェをやめているホテルが多かったが、こちらでは現状そういうかんじではないらしい。元気いっぱいに絶賛ブッフェ営業中である。
その日はマレーシア的にも休日の朝だったので、会場はめちゃくちゃ混んでいた。走る子供、ビールを飲む欧米おじさん(ただしブッフェ会場にビールはない)、びっくりするほど流暢な日本語で喋り倒すムスリムおばちゃん(家族が日本人)。ダイバーシティのパラダイスである。「多様性」がどうこうと議論している日本がちっぽけに見えるくらいに、当たり前に多様性なのであった。
ここの朝食会場は大小2つの厨房の周りにブッフェボードが並び、卵焼きやロティやら麺やらを作ってくれるスタイル。
いろいろあって目移りするが、なるべくいつもの食生活同様…か、それよりちょっと胃にやさしい内容を心がける。
お粥のシーズニングバー。
お粥についていた薄黄色い刻んだ漬物がおいしくて(写真二列目中央)、めちゃくちゃ食べていた。いまだに何なのかはわからないが、何かわからなくても食べられる自分がたのもしくもある。ちょっとだけ自分を好きになれる機会として、私は旅が好きなのかもしれない。
コーヒーと、フルーツと、サラダと、お粥。
このメニューはさすがに自分でも意識高いヘルシー系を気取っているようで恥ずかしかったが、これで正解だった。なにしろマレーシアのローカル外食は野菜が少なく、脂っこく、びっくりするほど甘いからだ。飲み物も甘い。「甘い」が得意でない私の胃がすっかり疲れてしまうまでには3日とかからなかった。
【なんで私のGrabはつながらないのか問題 Final】
昨日からの懸案である、Grab問題はいまだに解決していなかった。
空港について一度はつながったものの突然「Your Account is Sunpended」(あなたのアカウントは停止中)という画面のまま動かなくなったからだ。クレームは送ったものの、解決の見込みはない。日本の電話番号があったほうが日本とも連絡がつくので現地SIMを入れてなかったのだが、それがいけなかったのだろうか。というわけで家族のiPhoneに現地電話番号つき(データ通信だけじゃないほう)のプリペイドSIMを入れてセッティングしたら…すんなりと開通した。いいかげんにしてほしい。
以下総括だが、ここからは苦手分野なので「なんかそうらしいよ」くらいの考察しかできない。興味のある人だけ読んでもらえればと思う。
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昨日Grabを使おうとしていたとき、私は日本のSIMのままだった。というのもGrabは、どこの国のスマホでも使える前提なので(実際海外電話番号を入力できるし私も最初は立ち上げられた)、現地でなら日本のキャリアでもいけると思っていたのだ。しかし必ずしもそうとは限らないということらしい。現に私が使っている日本の格安SIMは海外でもSMS認証ができることになっているが、実際SMSは届かなかった。電話番号付きの現地SIMで、現地の電話番号を登録するのが一番間違いない方法のようである。
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もうとにかく何が何だがよくわからないが、これだけおさえれば大丈夫というのをまとめてみました。
【Grabを確実につなぐための3ステップ】
◎現地の電話番号付きのSIMを買ってアクティベートすること
◎デジタルが苦手な人は通信会社のカウンターで設定してもらうこと(ちなみにこのときは空港内も普通に営業していた)
◎現地SIMが使えるようになってから、アプリのSMS認証をすること
自分で書いてて何がなんだかわからないが、私の場合は現地で一度はつながってその後突然使えなくなったので、結局のところ原因はわからない。とはいえしばらくは少々面倒ではあるが家族のGrabを頼って行動することにした。また中心部に出かけて自分用にSIMを買って、ローカル電話番号を手に入れて新しいアカウントを作ればいい。これでGrab問題は一件落着!
しかし数日後、今度は支払いができなくなる案件が勃発!
…することになるとは知らず、晴れやかな気分でホテルの無料送迎バギーにひらりと乗り、BGMでかかっていたBTSの歌を他の観光客と一緒に口ずさみながら出かけていくのであった。なんだっけ、この曲。「Dynamite」の次のシングルだったような…。
久しぶりに観た世界では、「We are the world」的な世界共通ソングがK-popになっていた。
つづく。