ごきげんいかがですか。私は先日、香港旅行の画像をうっかり全削除してしまいました。
……気を取り直して、マカオの話の続きをしますね。
世界遺産も行かず、カジノも行かないマカオ滞在。一番楽しかったのは、ガイドブックにはまずもって載ってないだろうと思われるローカル食堂めぐりでした。下調べゼロで街を歩き、おなかがすいたらWEBのマップを開いて近くのめぼしい店に入る…の繰り返し。
そんなローカル食堂のなかでも「近所にあったらいいなあ」と思ったのがこの「新鴻發咖啡美食」。
私的「近所にあったらいいなあ」の基準は
1. 安い
2. 速い
3. 何を食べてもうまい
4. 気前がいい(盛りがよくてサービスもいい)
ここの店はまさに、安くて、速くて、めちゃくちゃ盛りがいい。20年以上続いている地元の繁盛店というだけのことはあります。
15時とかランチには遅い時間に行ったのに、店内は満席! 赤いおそろいシャツのおばちゃんたちが忙しそうに立ち働いていました。
そしてここ、いわゆるチャーチャンテン(香港式ファミレス)なので、おやつから食事までなんでもあります。この時間に来ていた人たちはおやつ目的だったのかも。
おいしかったメニュー、その1。
パイナップルパンのポークチョップサンド。
マカオ名物にポークチョップサンドという食べ物がありますが、そのバンズを香港名物の甘いパイナップルパン(ボーローバウ)にアレンジ。甘い×しょっぱいのコンビネーションがたまらない一品。ボーローバウは日本でいうとメロンパンによく似た存在。だから…
例えるならばメロンパンで作ったカツサンド。そういうと味も想像できるんではないでしょうか。
ミシュラン点心「ティム・ホー・ワン」チャーシュー入りメロンパンが日本上陸した時に「えっ、合うの?」という驚きをもって迎えられたのは記憶に新しいところですが、個人的には全然アリ。むしろ甘いだけより飽きがこない気がします。
写真のサンドは「半分に切って」とお願いしたのでつぶれているんですが、私はもともとサンドイッチはつぶして食べる癖があるので、むしろ大歓迎。
おいしかったメニュー、その2。
そしてもう一つ、めちゃくちゃ秀逸だったのがあんかけ焼きそば。
写真でもなんとなくわかると思うんですが、すごい量。1,5人前といったところ。二人で行って食べ切れるのか不安だったんですけど、これがぺろりといけました。
そのおいしさの秘密は、千切りのショウガ!!!
写真では見えづらいけど、ものすごくたくさんショウガが入っているんです。全体には穏やかな味なので、ショウガがなかったらちょっと飽きて酢をかけたくなるところ。でもこのショウガのピリリ感で、気がついたら軽々と食べきっていました。日本だと高級チャイニーズが使いそうな心憎い技を庶民派食堂が軽々とやってのけるあたり、やっぱり中華の本場ですね。
ネットで画像検索して「これください!」と注文したので、メニュー名がわかりません。なのでこちらを食べたい場合は、同じ方式でこのページを「これ!」と見せてください。ここのおばちゃんズに限らず香港マカオの食堂の人々は理解力がすさまじいので、そういう雑な注文も理解してくださいます。
そんなお店がこちらです。
「新鴻發咖啡美食」。読めません、書けません。
この間書いた「紅街市」からほど近く、ローカルの人たちの繁華街みたいな場所にあります。それにしても外観が青くて南国的でかわいい。
この食堂のあたりはすごくローカルだけど、おしゃれな洋服屋さんとかも密集している場所。若い子も多くて、ボリューム自慢にはそういう背景もあるのかもしれません。
かといって若い子エリアってだけでもない。マカオの下町は、香港以上に狭いエリアに違う世界がぎゅぎゅっと固まっているので、ちょっと散歩するだけでも寺院や市場やおしゃれショップや…いろんなものを見られます。住所下に貼っときますね。
あと、マカオローカル食堂好きにはたまらないのが「南屏雅敘(NanPing)」。合わせてご査収ください。
オリジナルたまごサンドが神!
実はフォトジェニックなフレンチトーストが名物!
余談ですが「新鴻發咖啡美食」、地元メディアによると超分厚いフレンチトースト(西多士)で有名だそう。
このお店の名前で検索すると香港マカオインスタグラマーさんによる“ばえ”メニューをチェックすることができます。高さ7、8cmはゆうにある厚切り揚げトーストに、角切りバター、そこにシロップをとろーり。一緒に「阿華田(オバルティン)」(ミロみたいな麦芽飲料)を飲むのがマカオスタイル。
甘すぎて血糖値上がらない!? 大丈夫!?
……
…甘党の方はぜひお試しください。
何度飲んでも香港&マカオ人の「阿華田(オバルティン)」と「ホーリック(好立克)」愛だけは??…ノスタルジーの味なのでしょうか。
新鴻發咖啡美食
高士德賈伯樂提督街55號A